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2025.06.05
卓球

【卓球部・女子】流れを引き寄せ、優勝へ向けて前進

〈令和7年度春季・関東学生卓球リーグ戦 5月25日=代々木第二体育館 専大4-1早大〉

大会第6戦の相手は、過去3年間で5勝1敗と専大と相性のいい早大。ここまで4勝1敗と好調で迎えたこの試合を4―1で制し、今季通算5勝目を挙げた。

 

 1番手はルーキーの山岸唯菜(文1・新潟産業大学附属高)が登場。焦らず丁寧にプレーをするも、8-11で第1セットを落とした。第2セットは両者一歩も譲らずデュースにもつれ込んだ末、12―10で試合を振り出しに戻した。第3セットが始まりラブオールから4連続得点で流れを引き寄せ、最後はサービスエースでセットを締めた。第4セットもデュースとなり12―14で取り逃したが、第5セットはサービスエースなどもあり11―9で勝ち切ることができた。

 山岸は「1番手で出させてもらって手が震えるくらい緊張していた。体育館の雰囲気がリーグ戦でしか無いような初めての感覚でとても緊張した。後ろで先輩方がアドバイスなどよく声をかけてくれて最後勝ち切る事ができたと思う」と語った。「大学は高校と比べて、ラリーも長くなり、その質もとても上がって、自分はまだ付いていくことで精一杯。リーグ戦はインターハイや選抜の団体戦とはまた違った雰囲気で面白いと思う」と高校生までとの違いも楽しんでいる様子だった。

 ▲緊張を感じさせないプレーをした山岸


 このまま波に乗りたい専大は村松愛菜(文2・富田高)を2番手に抜擢した。対するは早大のエース司千莉選手だった。第1、第2セットともに押される展開となり2セットを連続で失った。しかし第3セットは相手の逆をつくスマッシュから4ポイント連取。横上回転のサーブを出すなどをして11―7で勝ち取った。第4セットは一時6-10になるも、ロングサービス、エッジ、逆をつくコースに強打などをして12―10で意地を見せた。最終セットで相手を揺さぶるプレーをするも、6-11と屈した。

 試合後、加藤充生樹監督は「早大のエースの司千莉さんは誰と当たってもきついなと感じていた」と本音を漏らした。

 

 1-1で迎えた3番手は首藤成美(文2・希望が丘高)が担った。第1セットは接戦となるも、9-11で奪われた。第2セット、第3セットは積極的にドライブをするなど攻撃をして11―6、11―8で取り返した。しかし第4セットは振り回され9-11とものにすることができなかった。第5セットも振り回されたが、粘り強くついていき、11―6と3番を白星で飾った。 

▲フルセットの末、勝利をもぎ取った首藤


 4番手のダブルスは、首藤・遊佐美月(経営1・愛知みずほ大学瑞穂高)ペアが出場。対するは早大のペアには監督も警戒していたエースである司千莉選手がいた。第1セットでいきなり1-4と点差が広がってしまったが11-9で先取。続く第2セットはデュースへもつれ込む接戦となったが13-11で相手を押し切った。第3セットは積極的に攻撃するも、オーバーになり失点したが、徐々に持ち直した。また遊佐のフォアハンドが光り、13-11でこの試合初めてのストレート勝ちを収めた。

 試合後、2人は「どのセットも最初は相手にリードされていたが、そこから挽回して勝って、3―0で勝てたのはすごく嬉しかった(首藤)」、「いつもの自分たちの得意なプレーをあんまり(相手が)させてくれなかったけど、大事な場面でしっかり1本つないで入れることができて嬉しかった(遊佐)」とお互い笑顔を見せながら話した。

▲サウスポーの首藤、遊佐ペア (提供:関東学生卓球連盟)


 ここで勝利を収めれば専大の勝ちとなる、5番手を任せられたのは陳ヶ尾真子(文4・和洋国府台女子高)だ。第1セットはロングサーブでサービスエースを取るなどし、11-7で手中に収めた。続く第2セットでは彼女のプレイスタイルである相手の逆をつくストレート攻撃をし、驚異の1失点でセットを取った。最後まで主導権を握り切り、第3セットは11-7で試合を制した。

 「4年生最後の春リーグなので自分ができることをしっかり理解し、緊張はしたが自分の力をしっかり発揮できたのでよかった」と試合を振り返る陳ヶ尾。「前半戦で後輩たちが頑張って3戦取って自分まで回してくれたので、自分が勝ってチームを勝利に導こうという気持ちで臨んだ」と最上級生としての責務を全うした。

▲整列する選手ら


 3時間超えのゲームを4―1で白星を飾った専大。これで5勝1敗となり、優勝はまだ射程圏内である。リーグ最終戦は26日に中大と対戦する。

 破竹の勢いを見せる専大女子卓球部、彼女らはあの日掴んだ“優勝”に向かって走り続ける─

 

文=大石真碧(文2)

写真=君嶋悠樹(経済2)、大石