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2025.06.05
バスケ

【男子バスケ部】後半大失速も21点差で勝利

〈第65回関東大学バスケットボール新人戦=6月4日 大田区総合体育館 専大90ー71東農大〉



 新人戦の初戦は東農大と対戦した。4部所属の相手に対して快勝とはならなかったが、21点差をつけて勝利を収めた。前半は果敢なディフェンスとリバウンドで順調な立ち上がりを見せた。しかし、後半に入ると徐々に点差を埋められてしまい、ターンオーバーやファウルなども重なった。後藤宙(商1・美濃加茂高)の攻守や服部晄汰(経営1・桐光学園高)の3ポイントなどの活躍により、ベスト16に駒を進めた。


 第1Qは徹底したディフェンスとリバウンドで主導権を握った。冒頭から強固なディフェンスでミスを誘発し、後藤は相手のターンオーバーやスティールを起点にブレイクで素早い攻撃を仕掛ける。また、アピアパトリック眞(商2・福岡第一高)や黒島祥太(経済1・北陸学院高)はリバウンドで攻撃のチャンスを渡さず、失点を9点に抑えた。

▲ガードされながらも決め切る後藤

▲強固なディフェンスで相手の進路を妨害する黒島。また、チームトップの10リバウンドも記録!


 第2Qは外角シュートでさらに点差を広げた。パスワークから伊計叶貴(商2・東山高)が3ポイントを決めると、それに続いて服部と林龍亮(文2・北陸学院高)が次々に成功する。ディフェンスとリバウンドは集中力を切らすことなく遂行し、52ー21で前半を終えた。

▲ノーマークで3ポイントを決める服部


 第3Qは相手の猛攻に苦戦を強いられた。佐々木優一監督は「今までの新人の練習でも得点が取れないとディフェンスに影響され、失点に繋がるとオフェンスが上手くいかないという悪循環の流れが出てしまっていた」と話す。中盤に入ると連続で11得点を許し、オフェンスリバウンドを奪われ、専大の得点は完全に停滞。タイムアウト明けに笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)がゴール下から、服部が外角かれボールを沈めるも、相手の勢いは止まらない。前半終了時に31点あった差は19点にまで縮まってしまった。

▲思うようにパスが繋がらない


 第4Qは徐々に前半の勢いを取り戻していった。後藤はスティールからの得点や相手のシュートをブロックし、服部は安定感のある3ポイントで得点を重ねる。また、終盤には越田伊吹(文1・八戸学院光星高)がボールに食らいついて速攻に繋ぐなど意地を見せた。90ー71で試合が終了し、ベスト16への進出を決めた。

▲ブロック、リバウンド、ディフェンスで相手の攻撃を阻む


 16得点7リバウンドで攻守ともに貢献した後藤は「前半は相手のブレイクをしっかり止めて、逆に自分たちのブレイクを出すためにゾーンディフェンスを崩せたのは良かったと思う」と評価した。一方で「相手の3ポインターのケアとオフェンスでターンオーバーを無くそうと思っていたが、そこがなかなかできなかった」と後半の反省点を口にした。


 服部は公式デビュー戦にも関わらず、3ポイント6本を含む20得点の活躍で存在感を発揮した。「3ポイントがチームで1番求められていることで、積極的にやっていった」と振り返った。また、「練習だけでなく、ウエイトトレーニングもしてきたので入るようになった」とシュート精度の高さの秘訣も話した。

 次戦の青学大戦については「今日よりもサイズがあって走るチームなので、専修らしいバスケットで1部のプライドを持って頑張りたい」と意気込んだ。


 次戦はベスト8をかけて青学大と対戦する。わずか9人という新人チームで代々木の舞台へ、優勝へと向かっていく。


文・写真=髙野葵葉(文4)