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2025.06.05
バスケ

【女子バスケ部】好スタートを切るも失速 筑波大に惜敗

〈第15回関東大学女子バスケットボール新人戦=6月1日 立教大学新座キャンパス 専大56ー60筑波大〉


 ベスト8に進んだ専大は、準々決勝で筑波大と対戦。序盤は持ち前の激しいディフェンスを起点に、殖栗佳穂(文2・昭和学院高)の得点から試合を優位に進めた。しかし、中盤以降、徐々に相手の反撃に遭い点差を詰められると、後半にはリードを許す苦しい展開となった。最後まで諦めずに追い上げを見せたものの、あと一歩及ばず56-60で試合終了。5〜8位決定戦へと回ることになった。

▲味方に指示を出す高橋


 試合は立ち上がりから両チーム一歩も譲らぬ激しいディフェンスの応酬となった。第1Q、殖栗がドライブや速攻でチームを牽引し、巧みなアシストも光った。専大は相手をわずか7点に抑える好守備を見せた。一方でオフェンスでは良い形を作りながらも決めきれない場面が目立ち、得点は思うように伸びなかった。それでも、堅守が功を奏し12-7とリードして最初の10分を終えた。


 続く第2Q、青木七彩(文1・鵠沼高)のバスケットカウントや加藤凛音(文1・東京成徳大学高)の3ポイントから得点を重ねた。攻守にわたり一進一退の攻防が繰り広げられ、両チーム互いに点を取り合う展開となった。しかし専大はこのクォーター、フリースロー9本のうち成功はわずか3本と精度を欠き、これが響いて逆転を許す。28-29と1点ビハインドで前半を終えた。

▲青木はドライブや3ポイントから15得点を挙げた

 第3Q、専大は小林咲穂(経営2・千葉英和高)と加藤が立て続けに3ポイントを成功させ、幸先の良いスタートを切ったかに見えた。しかし、直後に筑波大の猛攻に遭う。相手にオフェンスリバウンドを立て続けに奪われると、そこからバスケットカウントや3ポイントを許し、一挙に11連続失点を許した。タイムアウトから悪い流れを断ち切りたい専大は、殖栗の得点で一矢報いるも、筑波大の勢いを止めきれなかった。38-47と9点差をつけられ第3Qを終えた。


 勝負の最終Q、殖栗と小林が奮起し、連続6得点を挙げて点差を縮める。さらに、青木が2本の3ポイントや助川空(人間科学2・明秀日立高)へのアシストを決めるなど、最後まで諦めない姿勢を見せた。しかし、筑波大も粘り強いディフェンスでリードを守り切り、専大の猛追もあと一歩及ばず。最終スコア56-60で惜しくも敗戦を喫した。

▲チーム最多の16得点を決めた殖栗。コート内外でチームを牽引する

 試合を終えて主将の殖栗は「相手はサイズが自分たちよりあったが、スピードの方は利があったので、そこで40分間戦う気持ちで臨んだ。相手のガード陣にプレッシャーを結構かけて、ボールを持ってる選手に対して好き勝手やらせないことができたが、インサイドで点を取られた場面が多かった」と試合を振り返った。次戦に向けては「キャプテンである自分が点取ってチームを引っ張らなければいけない。今までの3試合で課題も多く見つかったが、いい部分もたくさんあった。コミュニケーションを取り合って、悪いところはもっと改善していきたい」と意気込みを話した。

 上位7校が新人インカレに出場できるため、5〜8位決定戦に回った専大は残り3枠を争うこととなった。次戦は立教大学と対戦する。


文=君嶋悠樹(経済2) 写真=臼井千晴(文2)