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〈第15回関東大学女子バスケットボール新人戦=5月31日 立教大学新座キャンパス 専大85-60江戸川大学〉
1、2年生のみが出場する新人戦が始まった。初戦をダブルスコアで圧勝した専大は、去年の同大会で敗れた江戸川大学と対戦した。序盤から攻守にわたり主導権を握ると、一時は点差を詰められる場面もあったが、要所での集中力を切らさずリードを守る。殖栗佳穂(文2・昭和学院高)のドライブから得点を重ね、85-60で勝利。去年の結果を超えるベスト8進出を決めた。
▲高橋はスティールやリバウンドを何度も奪い、チームに勢いをもたらした
第1Q、助川空(人間科学2・明秀日立高)のシュートから始まった専大の攻撃は、小林咲穂(経営2・千葉英和高)や殖栗がその後に続き、着実に得点を重ねた。ディフェンスにおいては、高い機動力から江戸川大に強いプレッシャーをかけ続け、相手のオフェンスのリズムを崩した。高橋楓(文1・明星学園高)がスティールからの速攻とオフェンスリバウンドからのアシストを決め、チームに勢いをもたらすと、12点リードで第1Qが終了した。
第2Qに入ると、江戸川大も反撃を開始し、一進一退の攻防が繰り広げられた。専大は殖栗がスティールからの速攻やバスケットカウントを決めるなど、チームを牽引した。両者一歩も譲らぬ展開となったが、専大がリードを堅守し、42-32で前半を折り返した。
▲今大会が怪我からの復帰戦となった助川。ゴール下でその存在感を見せた
後半の第3Qも、第2Q同様に激しい点の取り合いとなった。専大はターンオーバーから相手に7連続得点を許す苦しい場面もあったが、青木七彩(文1・鵠沼高)がスティールからの速攻や果敢なドライブで得点し、流れを相手に渡さない。互いに譲らぬまま試合は進み、専大が14点のリードを保って最終Qへ望みをつないだ。
勝負の第4Q、開始直後に江戸川大に3ポイントを決められる。さらにバスケットカウントから、フリースローのオフェンスリバウンドを拾われ、再び3ポイントを浴びると、完全に相手ペースに。ここで専大ベンチはすかさずタイムアウトを要求する。長南真由美監督から、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールのチームルールをもう一度確認すると、専大は攻守にわたってリズムを取り戻す。タイムアウト後は、助川がゴール下で確実に得点を重ねると、高橋が連続スティールからの速攻を決めるなど、再び専大が試合の主導権を握った。最後まで集中力を切らさなかった専大は、85-60で江戸川大を退け、見事ベスト8進出を決めた。
▲チーム最多得点の殖栗。キャプテンとしてコート内外でチームを引っ張る
新人戦チームでキャプテンを務める殖栗は試合を振り返って「みんなで去年のリベンジをするという気持ちで今日は臨んだ。最初は自分たちの走るバスケットから点が取れたのは良かったところ。ただ後半は途中途中でディフェンスやリバウンドが徹底できない場面が多かったので、そこは修正しないといけない」と収穫と反省を語った。次戦の筑波大戦に向けては「今日はサイズに分がありながらもリバウンドを取られてしまった。明日は自分たちよりサイズがある相手なので、ディフェンスから全員で守り、ボックスアウトとリバウンドから全員で走り出すような自分たちのバスケットを徹底したい」と意気込んだ。
▲声援を送る上級生たち
今年度の新人インカレの出場枠は上位7校であり、初出場を目指す専大はこれからの一戦一戦が大切な試合となる。次戦は6月1日10時から筑波大学と対戦する。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)