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〈2025年春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦=5月24日 日体大健志台キャンパス 専大3-0駒大〉
春季リーグ最終戦、大阪ブルテオンの特別指定選手としてSVリーグでプレーしていたキャプテンの甲斐優斗(経営4・日南振徳高)がチームに復帰した。第1セットは、相手の強烈なサーブに苦戦したが、終盤の連続得点で突き放し、セットを先制した。第2セットは、序盤は拮抗した展開となったものの、専大のブロックが光りセットを連取した。第3セットは勢いそのままに、多様な攻撃を展開し、主導権を譲ることなくセットを獲得。ストレートでの勝利でリーグ戦を締めくくった。最終順位は1勝10敗の11位で、31日の山梨学院大との入れ替え戦へと進む。
第1セットスターティングメンバー
OH:#1甲斐、#12生田
MB:#2千葉、#11新居
OP:#23マサジェディ
S:#20森田
L:#16佐々木
第1セットは、相手の強力なサーブによる3連続得点からスタート。甲斐と生田宗原(経済3・昇陽高)のサービスエースやアタック、千葉貫世(経済4・東北高)と新居良太(経済3・開智高)のブロックを軸に点を重ね、追いついも、スパイクやサーブのミスもあり差を開くことができなかったが、19ー17の場面で甲斐のスパイクで相手を乱し、新居のクイックが決まると流れを一気に掌握。そのまま6連続得点を挙げ、25ー17と大差をつけてセットを獲得した。新居は「ブロックはあんまり得意な方ではないが、今日はブロックもいい感じにハマったので、スパイクはいつも通り頑張ろうという気持ちでプレーした」と攻撃面での貢献を意識したと話した。
▲アタックをする新居
第2セットは、マサジェディ翔蓮(文1・福岡大濠高)と甲斐を中心に得点を重ねるも、ミスが響き接戦となった。しかし、千葉と新居の安定したブロックが機能し、攻撃がハマるようになると、自分たちのリズムを取り戻した。その後は相手のミスもあり、中盤以降は流れを渡さず25ー21でセットを連取した。千葉は「ライトの位置取りがストレート側に行き過ぎてたので、『もう少しクロス側閉めよう』と声をかけた」と守備面で意識していたことを明かした。
▲ブロックをする千葉とマサジェディ
第3セットは、相手のサイドからの攻撃に苦しむ場面もあったが、序盤から主導権を握る展開になった。強打とクイックを巧みに使い分け、フェイントを織り交ぜる多彩な攻撃で相手を揺さぶった。また、長いラリーを制するなど粘り強い守備力を発揮した。最後はマサジェディがライトからのブロックアウトで25ー19、セットカウント3ー0の快勝で、今期初白星を手にした。
前戦までスターティングメンバーとして出場していたリベロの水野永登(商4・岡谷工業高)が体調不良のため欠場したこの試合。今季初出場ながらチームの守備を支えた佐々木翼(文3・雄物川高)は「めっちゃ緊張した。水野の代わりとかは思わないで、とりあえず練習はしてたんで、練習してたことを出せればいいかなと思って気楽にやっていた」と試合を振り返った。自身を"ガッツ溢れるタイプのリベロ"と表現し、練習では「声を出して泥臭くというのを徹底していた」という。試合中の声掛けについては「今回優斗さんが帰ってきてくれて、プレイで鼓舞とかは優斗さんがしてくれると思ったので、後ろの部分で前の人が安心できるような声掛けをいつも水野がやっているので、自分も見習って今日やっていた」と語った。
▲安定した守備を見せた佐々木
昨年の全日本インカレ以来、久々のスターティングからの出場を果たした新居は「春季は怪我で前半出れなかったので、ずっと悔しい気持ちで外から試合を見ていた。怪我が治ってやっとこうやってスタメンで入れたことは嬉しかったが、まだ入れ替え戦が残ってるなっていう気持ちでプレーした」と喜びと同時に次戦を見据えた。
ブロックで大活躍した千葉は「今日は優斗が帰ってきてくれて気楽にプレーできた」と笑顔を見せた。31日に控える入れ替え戦に向けては、「入れ替え戦は絶対負けられないので、1部残留を目指して頑張る。チーム作りとしてはまだ優斗とかと合ってない部分が結構多かったので、どんどん合わせて、いいチームを作っていきたい」と意気込んだ。
文=臼井千晴(文2)
写真=山中美琴(文3)