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<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=5月28日 等々力球場 専大3-1東農大>
二部優勝、入替戦出場に向けてこのカードでの勝ち点獲得が必須条件の中で迎えた東農大との初戦。試合が動いたのは2回表、先頭の中野拳志郎(文4・小浜高)が四球で出塁すると、田村虎治郎(経営4・享栄高)と谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)も四球を選び2死満塁のチャンスを作り打席には吉水真斗(経済3・松商学園高)。サードへの内野安打の間に三塁走者の中野が生還し、先制点を挙げた。さらに4回裏には谷頭が相手のエラー、松永知大(経済4・創成館高)が敬遠で出塁し2死一、二塁のチャンスを作り4番の和田琉汰(文1・静岡高)に打順が回った。低めのスライダーを捉え、センターの頭上を越える2点適時三塁打を放ち、試合を決定づけた。最終回のマウンドには梅澤翔大(経営1・専大松戸高)が登り、Max153キロの速球で打線を封じ込め試合を締めくくった。
▲今季大活躍の1年生コンビ(左)梅澤(右)和田
▲先制点を挙げた吉水
▲この試合2個の四球を選び選球眼が光った中野
〇3戦連続タイムリーの和田 打点単独トップに
ルーキーながら打線の主軸を担っている和田の勢いが止まらない。「まだ同点で競っていたので、自分が何とかしてチームに貢献しよう」という思いで臨んだ3打席目は2死一二塁のチャンスで低めのスライダーを捉え、センターの頭上を越える2点適時三塁打を放ち、勝利に導いた。「チャンスの場面で変化球が多くなるということが頭の中にあったので、捉えられた。変化球は張っていなかったけど、まっすぐのタイミングで変化球に合わせられた」と対応力を発揮した。「高校の時はチャンスに強かったわけではなかったけど、今は何も考えずに打席に入れている。チャンスの時に楽しいっていう気持ちが浮かび上がっているからとてもいい成長をしている」と自身を振り返った。走塁では「(打球が)超えろ、超えろと思いながら一塁を周っていったけど、そのぐらいから足が回らくなった。気合で三塁まで行った」と全力プレーでチームを勢いづけた。
▲今季打点「14」で単独トップ
▲三塁上では気迫のヘッドスライディングを魅せた
〇自己最速更新153㎞! 「160㎞目指してやっていきたい」
2点のリードで迎えた最終回にはルーキーの梅澤が登板。「3点差以内までは一発でひっくり返されるので、いつも以上に気を引き締めた」とマウンドに上がった。簡単に2アウトを奪い、迎えた最後のバッターに対しての投球だった。「日頃からウエイトトレーニングと体づくりを継続している。体の重心のバランスがいい感じに使えるようになってきているのが球速アップの要因」と3球目に自己最速となる152キロをマークし、続く4球目には153㎞をマークし2球続けて自己最速を更新した。「150キロが出たので、段階として155キロ、160キロは目指してやっていきたい」とさらなる成長を誓った。
▲「一球、一球、自分の役割を意識して投げた」と緊張感のあるマウンドとなった。
*コメント*
【吉水真斗】
―――先制の内野安打を打った時の気持ちを教えてください
「なんとか良かったな、ラッキーという感じです」
―――打席に入るときに意識したことは
「甘い球を逃さないようにっていうだけです。それ以外は変なことを考えずにいけました」
―――明日に向けての意気込みをお願いします
「大学に入って入替戦・一部昇格はずっと目指してきたので、明日も思い切ってチームのために活躍出来たらなと思います」
文=知地泰雅(文3)
写真=門前咲良(文3)