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2025.05.01
バスケ

【男子バスケ部】課題明らかに 準々決勝進出ならず

〈第74回関東大学バスケットボール選手権大会=5月1日 駒澤オリンピック公園総合運動場 屋内球技場 専大42ー79白鷗大〉


 西武文理大に勝利した専大は、昨年のインカレ以来となる白鷗大と対戦した。序盤から白鷗大のペースに持ち込まれるが、後藤晴(商4・美濃加茂高)の3ポイントや松野遥弥(経営4・桜丘高)のアタックで得点を重ねる。しかし、思うように自分達のバスケットをすることができず、春季トーナメントは閉幕した。


 白鷗大が先制点を決めると勢い止まらず、入りで大量得点を許してしまう。専大も果敢にリングに挑むが、なかなかシュートが決まらない。オフェンスが停滞してしまい、リズムに乗れないまま第1Qを終える。


▲冷静にゴールを見据える後藤主将


 第2Qは専大が先制点を挙げ、清水愛葉(文4・北陸学院高)や片根大空(経済4・高水高)が連続得点を決め、反撃に出る。しかし、途中パスミスなどのターンオーバーが続き、相手の得点を許してしまう。

 

▲相手のディフェンスをかわし、リングに向かう片根


 後半開始早々に後藤が3ポイントを沈め、流れを引き寄せようとするがなかなか点差は縮まらない。松野や清水も相手のプレッシャーのあるディフェンスをかわし、得点を重ねて点差を縮めにいく。そして、58-31で最終Qを迎える。


▲相手にとめられながらもシュートを放つ清水


 第4Qでは後藤、松野の3ポイントや土屋来嵐(経済3・桜丘高)のアタックで得点を重ねるが、流れに乗った白鷗大を止めることはできず、ダブルスコアで敗北。専大は準々決勝へ駒を進めることができず、春のトーナメントは幕を閉じた。


 ▲3ポイントを決める松野


 後藤晴主将は、試合を振り返って「入りの部分で圧倒されてやりたいことをやらせてもらえず、相手のやりたいことをやらせてしまい、立て直すことができなかった」と悔しさを滲ませた。しかし、「今まであまり試合に絡めていなかったが、今回の試合で相手の代表選手に対して渡り合えた部分があり、自分の力が通用するところがあった」と自身にとってプラスの収穫もみられた。今後は個人として、「チームとして流れをもってこれない時にもってこれるように流れを変えること」、「自分のことばかりではなく、チームのことを考えて取り組むこと」を目標に挙げ、今後の自身の成長に前向きな姿勢を見せた。


 専大の主軸として、松野は「今日の試合のような負け方は屈辱的だった」と試合を振り返った。松野に対して、相手は対策を講じており、「試合の中でちょっとフェイスガード気味に守られていたが、その中でもコンスタントに点数を取ることや疲労が溜まっている中でも自分がやらなければいけないことはやる」などチームの要としての役割を再認識していた。


 佐々木優一監督は試合の内容に関して、「リバウンドから戦うという意識はあったが、ターンオーバーの部分で相手のプレッシャーの部分で受け身になってしまい、崩れてしまった」と振り返った。そして、この敗北から「自分たちの現在地をどれだけ謙虚に受け入れて這い上がっていくかが大事」と述べた。今年の専大のバスケットについては、「ディフェンスからファストブレイクで点を取る”堅守速攻”の形を全員が40分間遂行できるチームにしていきたい」と前向きに述べた。


文=髙橋沙瑛(文2) 写真=髙野葵葉(文4)