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2025.05.01
バレー

【バレー部】ブロック光るも早大に敗戦 連敗抜け出せず

〈2025年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦=4月27日 東海大学湘南キャンパス 専大0-3早大〉

 春季リーグも折り返しを迎えた第6節。何としてでも初勝利を挙げたい専大は、現在リーグ1位の早大と対戦した。第1セットは、千葉貫世(経済4・東北高)と稲垣陽斗(経営3・海星高)を中心としたブロックで得点を重ね、接戦となったが、あと1歩届かず先取されてしまう。第2セットでは、早大の強力なサーブとアタックに苦しみ、連続得点を許してセットを連取された。後がない専大は第3セットでも果敢に攻撃を仕掛け、リードした状態でデュースまでもつれ込んだが、終盤に納得のいかない判定により自分たちのリズムを崩し、惜しくもストレートでの敗戦となった。


第1セットスターティングメンバー


OH: #12生田、#23マサジェディ


MB:#2千葉、#10稲垣


OP:#13塚田


S:#20森田


L:#7水野


 第1セットは、生田宗原(経済3・昇陽高)のレフトからのブロックアウトで専大が先制。序盤から点を取り合うシーソーゲームとなった。セッターの森田慶(経営2・日南振徳高)は華麗なトスワークで、生田と塚田国光(法3・船橋二和高)の強力なアタックや、千葉と稲垣のクイックなど多彩な攻撃を展開した。しかし、13ー14となった場面で相手にサービスエースを決められ、その流れのまま4連続失点。このまま主導権を握られるかと思われたが、千葉のクイックとブロックが光り、再び早大に追いついた。終盤まで拮抗した状態が続いたものの、最後は相手のブロックに捕まり、23ー25でセットを落とした。

▲ブロックをする千葉と森田


 第2セットは、序盤から相手にリードされる展開となった。専大は相手の高いブロックに苦しみ、なかなかアタックを決めきれない状態が続く。さらに、早大の強力なサーブとスパイクに翻弄され、相手に連続得点を許してしまう。リベロの水野永登(商4・岡谷工業高)を中心に粘り強いプレーを見せたが、最後まで点差を縮めることができず、16ー25でセットを落とした。

▲守備の要として活躍した水野


 第1、2セットを連取され、苦しい状況となった専大だが、第3セットでも積極的な攻撃を続けた。稲垣のブロックやセンターからのアタック、相手のミスによって得点を重ね、序盤から専大が主導権を握った。勢いは中盤以降も続き、塚田とマサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)のサービスエース、生田のレフトからのスパイクなど果敢に攻撃を仕掛けた。マサジェディは「ジャンプサーブ陣は極力攻めるってことを言われていたので、とりあえずチャンスがあったら自分は攻めるっていう意識でいた」と語り、どんな状況でも攻めの姿勢を崩さないよう心掛けていたという。しかし、終盤になると納得のいかない判定が続き、デュースに突入した25ー24の場面で、判定に抗議した稲垣にイエローカードが出されてしまう。判定を巡って間が空き、流れが止まってしまった専大。崩れたリズムは戻らず、相手に逆転を許し、25ー27でセットを落とした。

▲サーブで狙われることが多かったマサジェディは「もっとキャッチの練習を次の試合に向けてやっていきたい」と話した。


 コートキャプテンの水野は、「いつもは自分たちのミスで相手にブレイクされて点差が離れてしまうゲーム展開だったが、今日はあまりミスが多くなかった。一人一人が考えてプレーしていたし、どう決めようか考えながらやっていたので悪くはなかったと思うが、3セットのうち2セットが2点差で終わってるってことで、その2点を勝ち切れないのがやっぱり1番の弱さだなと思う」と試合を振り返り、チームとしての課題を述べた。

 今試合は、判定を巡って抗議する場面が多く見られた。この納得がいかない状況での気持ちの切り替えについては、「(納得のいかない判定は)昨日もあった。その判定から切り替えたプレーができなかったのがやっぱりダメだったのかなって。どんだけ間違ってても、審判が決めることなので、その後のプレーだけ集中したい」と話した。

 次戦は5月10日に行われる東京学芸大戦。「今のところ1勝もできてなくて、ほんとにもう再来週からは負けられない戦いになってくる。今徐々に、チームは伸びてきてると思う。そこでこれから優勝していきたい」と後半戦に向けて前向きな姿勢を見せた。


文=臼井千晴(文2)

写真=米山初佳(文2)、佐俣莉子(法1)