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〈第74回関東大学バスケットボール選手権大会=4月30日 駒澤オリンピック公園総合運動場 屋内球技場 専大89ー59西武文理大〉
後藤晴(商4・美濃加茂高)率いる新生SOARERSは、春季トーナメントの初戦を迎えた。オフェンスリバウンドに苦戦しながらも強固なディフェンスと攻撃力で40点差をつけて勝利した。また、第4Qには後藤宙(商1・美濃加茂高)が公式戦初出場を果たし、存在感のあるプレーを見せた。
冒頭から高い攻撃力とディフェンスで試合を優位に進めた。松野遥弥(経営4・桜丘高)の先制ダンクを起点に、清水愛葉(文4・北陸学院高)と笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)が中心となって3ポイントなどを決める。ディフェンスでは隙を与えず、相手のターンオーバーを誘発した。
▲清水は3ポイント3本を含むチームハイの13得点!
▲チーム2番目の11得点を決めた笠木
第2Qに入るとリバウンドで苦戦を強いられた。オフェンスリバウンドでセカンドチャンスを奪われてしまう。それでも笠木や山口隼(経営3・北陸高)、林龍亮(文2・北陸学院高)らの攻撃で得点を重ねていく。47ー26で折り返した。
▲黒島祥太(経済1・北陸学院高)は、「練習からゴール下でも体を張ってくれていた」と佐々木優一監督からの期待度も高い。
第3Qは点差を徐々に引き離していった。ターンオーバーが重なる場面もあったが、清水の3ポイントや松野のバスケットカウント、林の速攻で得点を重ねていく。72ー41で最終Qへ。
▲2本目のダンクを沈めて会場を圧倒させた松野は、11得点4アシストの活躍を見せた。
第4Qはルーキー・後藤宙のプレーが光った。中盤にコートの中に入ると、攻撃が停滞している中で2連続得点を決める。また、終盤になると兄である後藤晴のアシストでもボールを沈め、公式戦ではミニバス以来の兄弟共演を果たした。チームは89ー59で勝利し、ベスト16に駒を進めた。
▲冷静にレイアップを決める後藤宙
後藤晴主将は今試合を振り返って「去年の4年生と比べて経験値の少ないチームとして自分たちらしく勝とうとやってきたが、オフェンスリバウンドを取られすぎたのは課題。明日(白鷗大戦)絶対やられちゃいけない部分が見えたので内容的には悪くない試合だった」と前向きな開幕となった。
兄弟共演については「学年が3年違いでずっと入れ違いだったので一緒にやりたくて専修に呼んだ。新人戦でアピールしてもらってリーグから一緒に出れたら良いなと思っていたので、トーナメントに間に合わせてくれて嬉しい。今後は他にはない意思疎通でプレーを見せていきたい」と微笑みながら話した。
▲弟の後藤宙(右)は「最後くらい1年一緒に兄とプレーしたい」と専大への入学を決意。
後藤宙は「ちょっと緊張したが、アピールできてよかった。足を使ってどんどん切っていくことが役割で、それに兄からのパスでちゃんと流れが作れた」と公式デビュー戦に安堵の表情を示した。
▲「高校とは違ってみんなガタイがいいのでちょっとコートが狭く感じた」とも話す後藤宙
次戦は白鷗大と対戦する。佐々木優一監督は「今日のようなやられ方をしていたら絶対勝てないので、選手たちも切り替えて三段階くらいギアを上げて、どれだけ強度を持って泥臭くやれるかというところが勝負だと思う。チャレンジャーの気持ちを持って自分達らしく入りからやっていこうと思う」と意気込んだ。
文=髙野葵葉(文4)、平野百々花(人間科学2)
写真=髙野