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〈専修大学生田校舎第1体育寮別館2相撲道場=4月30日〉
世界大会出場権を懸けた全日本相撲個人体重別選手権大会に初出場
昨年、全国学生相撲個人体重別選手権大会75kg未満級で優勝を果たすなど、飛躍を遂げた栩内陽向(商4・弘前実業高)が5月11日に行われる全日本相撲個人体重別選手権大会軽量級(85kg未満)に出場予定だ。この大会は今年9月にタイ・バンコクで行われる世界相撲選手権大会の出場権も懸かっている。栩内は「今大会最年少だし、初出場ということもあって完全にチャレンジャー。もちろん優勝を目指すが、挑戦する身として思い切った相撲を取りたい」と意気込んだ。
昨年は負傷をきっかけに筋力トレーニングを強化し、逞しさを増した。「以前と比べたら強度も時間の長さも違う。稽古の中でも力強くなって、相手の押しも残せるようになっている。何より大会で優勝できたのが1番実感できた」と日々の努力が結果にも結び付いている。
▲稽古の他に2時間トレーニングセンターで筋トレに励んでいるという
卒業後は教員として指導者の道を目指す
飛躍の1年を過ごしたが、「卒業後は相撲を続ける気がない」と話す栩内。今後は「指導する立場になりたい。地元に戻って教員を目指すので、相撲部の顧問になりたい」と指導者の道を志している。
体重別の学生チャンピオンに輝いた際には多くの反響があった。「(地元では)ちやほやされてにやけが止まらない。『おめでとう!』と言われることが多く嬉しかった」と笑みを浮かべた。その地元・青森県で後進の育成に励み、相撲界に貢献していくことを夢見ている。
▲この日はOBのアリユンエルデネ・スフバットさんの胸を借りた
この春には相撲部に3人の新たな顔ぶれが加わった。中でも河本優心(経済1・鳥取城北高)は史上初の女子部員。栩内は「女の子だが、結果を残していくと思うので、自分も負けないように頑張っていきたい」と刺激を受けている。部内で競争を高め、チーム力を発揮したいところだ。
競技者としてラストイヤーを迎え、「実際に大会へ出たり、競うということはもうあまりないので、最後の1年悔いのないように頑張りたい」と闘志を燃やした。
▲各選手の息が上がる厳しい稽古が行われていた
文・写真=竹田一爽(文4)