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〈TOKYO OPEN 2025 第77回東京卓球選手権大会 3月9日=東京体育館〉
大会最終日を迎えた3月9日は、男子シングルスの6回戦、女子シングルスの5回戦が行われた。専大から勝ち残った、中島瞳輝(文1・新潟産業大附属高)は6回戦敗退、陳ケ尾真子(文3・和洋国府台女子高)は5回戦敗退と悔しさ残る結果となった。
▲激しいラリー戦を見せた中島
男子卓球部から唯一勝ち残った中島は6回戦に進出。鈴木柊平選手(遊学館高)と対戦し、フルセットの末、惜敗した。
第1セットから激しいラリーが繰り広げられ、デュースにもつれる展開となった。台から離れたラリーでも巧みにコースを変え、積極的に攻める姿勢を見せる。しかし、10―9とリードした場面から相手の反撃に遭い、3連続得点を許してしまう。粘りを見せるもあと一歩及ばず10―12で惜しくもこのセットを落とした。
▲バック面で表ラバーを使用
悔しい第1セットを引きずることなく迎えた第2セット。中島は冷静に立て直し、試合の主導権を握った。緩急をつけた2種類のサーブで高さを変え、相手のリズムを崩すと一気に5連続得点。勢いそのまま、11―6でこのセットをものにした。
第6セットまで一進一退の攻防が続き、互いに譲らぬシーソーゲームとなった。迎えた運命の最終第7セット。中島は先制点を奪い、カウンター攻撃も光った。しかし、徐々に点差を広げられてしまう。5―8でタイムアウトを取るも流れを断ち切れず、そのまま押し切られ、6―11で最終セットを落とし、セットカウント3―4で敗戦した。
試合を振り返り中島は「対戦相手の技術が高く、強かった。相手は自分が苦手なコースを的確についてきたり、強気なプレーで攻め続けたりと最後まで積極的な姿を貫いてきた。しかし、自分はそれができなかった。勝ちたかった」と唇を噛んで涙を堪えた。
「今大会で課題が見つかった」と言い「これからまた練習して頑張りたい」と前を向いた。
▲2セット先取されるも巻き返しを見せた陳ケ尾
陳ケ尾は青井さくら選手(筑波大)と対戦し、セットカウント2―4で敗戦した。全日本大学総合卓球選手権大会で2年連続準優勝の実績をもつ実力者との対戦に苦戦を強いられた。
青井選手のサーブに翻弄され、第1、2セットを先取された。苦しめられていた相手サーブからの攻撃を攻略し、第3、4セットを奪取。一時流れを掴むも、実力者との対戦に一歩及ばずベスト32で今大会を終えた。
第3、4セットについて「格上の選手相手に思い切って自信を持って切り替えて臨むことができたのでセットを取ることができた」と語った。苦戦していたサーブについても「サーブを怖がっていたら、少しの回転でも簡単に点数を取られてしまう。怖がらずに思い切ったプレーを意識した」と“思い切り”を意識して戦ったことを明かした。
▲陳ケ尾
「今では大学生の中で一番強い選手の1人である青井選手との対戦はすごい勉強になった。今回の経験を糧にこれからも頑張っていきたい。次の大会(第39回立川オープン)ではもっと上を目指して、優勝を目指して、頑張っていきたい」と早くも次戦を見据えた。
今大会で選手達はそれぞれの強みと課題を再認識する機会となった。次なる舞台は4月に行われる第39回立川オープン。専大卓球部は更なる成長を目指し、挑戦を続けていく。
文=中島胡春(ネット2)、写真=田畑杏樹(文1)