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〈TOKYO OPEN 2025 第77回東京卓球選手権大会 3月7日=東京体育館〉
第77回東京卓球選手権大会4日目の3月7日は男女共にシングルスが行われた。男子5回戦、女子4回戦まで進行した。専大からは男子7名、女子2名が出場。中でも、中島瞳輝(文1・新潟産業大附属高)と陳ケ尾真子(文3・和洋国府台女子高)が全勝し、9日に行われる試合への切符をつかみ取った。
▲女子選手の中で唯一試合を残した陳ケ尾
最終日まで駒を進めた陳ケ尾は「自分のできることをしっかりやれば勝ち進めていけると思ったので、ちゃんとミスも少なく徹底して自分ができることができた」と一日を振り返る。
第1試合は相手に隙を与えず、3-0で快勝。続く、第2試合は3セット目を相手に奪取されたものの、3-1で勝利した。第3試合では、2セット目に11―9と僅差の戦いになったが、3-0でストレート勝ちをしてみせた。
第4試合では、新たに入学予定の遊佐美月選手(愛み大瑞穂高)と対戦。1セット目からデュースにもつれ込む競った戦いを繰り広げ、新入生の思い切ったプレーに苦戦し11―13で先制を許す。それでも2、3セット目を連続で奪い王手をかけるが、4セット目を奪われ振り出しに戻ってしまう。
5セット目ではまたも僅差での攻防が続きデュースになる。だが、先輩の意地を見せ12―10で勝ち取った。6セット目も紙一重の差の11―9で辛勝し、4-2で専大対決を制した。
「同士討ちでやりにくいところがあった」と明かし、苦闘となったが「相手の思い切ったプレーにも負けずに、正々堂々と正面からやりきれた」と期待の新星相手にも屈することなく、戦った。
女子卓球部で唯一、最終日の切符を手にした陳ケ尾は青井さくら選手(筑波大)と対戦する。「前にも対戦してその時は負けてしまった。(青井選手は)格上の選手なので、その時の反省をして思い切ったプレーをしていきたい」と第5試合目に挑む。
▲トスの高さを変え相手を翻弄する中島
男子卓球部の中で唯一最終日まで試合を残したのは中島であった。5回戦ではスーパーシードの選手と対戦し、勝利した。
2回戦、3回戦をストレートで勝利した。初戦は、来年度に入学予定の佐藤大空選手(駒大苫小牧高)との対戦であった。第1セットを11―1で取り、その後も相手に隙を与えず勝利した。1ヶ月前にも佐藤選手と対戦したことを明かし、「1ヶ月前は自分が負けてしまったが、今回は挑戦者の気持ちでしっかり向かっていくことができた」と語った。2回戦の勝利で勢いをつけた中島は、そのまま3回戦も勝利した。
▲専大対決となった初戦
順調に駒を進めた中島に最初の試練が訪れた。4回戦では第1セットを5―11で落とし、対戦経験のない選手との対戦に苦戦を強いられた。初めて戦う相手に戸惑いながらも第2セットを奪取。迎えた第3セットは、序盤から両者譲らぬシーソーゲームとなりデュースにもつれ込んだ。終始激しいラリー戦を見せるも2点差をつけることができない。セットポイントを握られることもあったが、最後まで冷静さを保ち20―18で3セット目をものにした。3セット目の激闘で流れをつかみ、セットカウント3−1でこの試合を制した。中島は「やることをしっかりと考えてラリーに持ち込むことができたため勝つことができた」と勝因を分析した。
5回戦からは、セブンゲームズマッチで、4セット先取した方が勝ちとなる。第1セットを取られるも、持ち前のラリー力で3セット連続先取した。第5セットを取られる場面があったが、集中力を切らさず、セットカウント4―2でベスト32に駒を進めた。「スーパーシード相手に1セット目をぱっと取られてしまい、気持ちが入っていなかった。2セット目から切り替えて戦うことができたので良かった」と喜びを見せた。
次戦は3月9日。「試合まであと1日あるので、体を休めて万全の状態で向かっていきたい」と意気込んだ。
【その他選手の結果】
男子卓球部
薜史斗(経営1・遊学館高)=5回戦敗退
田中京太郎(文2・静岡学園高)=4回戦敗
中谷歩夢(人間科学1・浜松修学舎高)=4回戦敗退
福澤勇太(人間科学4・杜若高)=3回戦敗退
山下慧(文2・育英高)=3回戦敗退
宮本大輝(文4・希望が丘高)=2回戦敗退
女子卓球部
立川朋佳(経済3・進徳女子高)=3回戦敗退
首藤成美(文1・希望が丘高)=棄権
文・写真=中島胡春(ネット2)、門前咲良(文2)