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〈TOKYO OPEN 2025 第77回東京卓球選手権大会 3月6日=東京体育館〉
日本国内で開催される大規模な卓球大会の一つである第77回東京卓球選手権大会が3月4日に開幕した。大会3日目の3月6日は、男子ダブルスと女子ダブルスが行われた。専大からは、3ペアが出場。下級生同士で組んだ鈴木碧衣(文2・大成女子高)・遠藤凛(文1・横浜隼人高)ペアは、予想を上回る結果に手応えを見せた。
▲鈴木(左)・遠藤(右)ペア
1回戦から監督不在という万全でない体制で迎えた鈴木・遠藤ペアは、遊学館高校の川畑千尋選手・久富瑠夏選手ペアと対戦。不安要素があったものの、大学生の意地と粘り強さを発揮し、接戦を制した。
第1セットは序盤からフォアの強打を試みるも、わずかにネットを越えず連続失点。相手の鋭い回転に押され、9―11でセットを落とした。
続く第2セットも3―6と苦しい展開となるが、ここから5連続得点を決め一気に逆転。苦戦していたラリーにも適応し始め、このセットをものにした。
勢いそのままに迎えた第3セットでは、相手のサーブに翻弄される場面もあったが、10―10の緊迫した場面でも落ち着きを失わず、粘り強く戦い逆転に成功。勝利へ大きく前進した。しかし第4セットでは、相手のタイムアウト明けからリズムを崩され、セットカウントをタイに戻されてしまう。
迎えた運命の第5セットは、序盤から連続で得点し冷静な試合運びを見せた。終始リードを保ち、11―7で勝利。見事、2回戦進出を果たした。
1回戦を振り返り遠藤は、「高校生で向かってこられた時に、結構勢いで押されそうになった。なんとか耐えて、いい流れを次の試合でも活かすことができた」と1回戦の勝利が今大会の躍進の鍵となったことを明かした。
▲サーブを打つ鈴木(上)遠藤(下)
2回戦は、相手ペアの試合中の怪我により不戦勝となった。迎えた3回戦はまたも高校生ペアと対戦。監督が合流し、万全の体制となった鈴木・遠藤ペアは相手に隙を与えずセットカウント3―0で勝利した。カットマンのペアとの対戦となった4回戦。1セット目を先取され、そこから歯車が崩れた鈴木・遠藤ペアは1―3で敗戦した。遠藤は「カットマンは結構得意な方であったが、うまく対応できなかった。1セット目からいい流れができていたらもう少しいい試合ができていた」と悔しさを滲ませた。
悔しい敗戦となったが、「手応えもあった」と語った鈴木は「公式戦でここ(4回戦)まで進むのはあまりなかったのでその点は良かったと思う」と喜びをあらわにした。また、遠藤も「試合前に怪我をしていて、あまり練習できていない状況でここまで勝ち上がれたのは良かった」と笑顔を見せた。
【その他選手の結果】
薜史斗(経営1・遊学館高)・山下慧(文2・育英高)ペア=4回線敗退
▲シードにより4回戦からの参戦となったが、無念の敗退となった
甲斐萌夏(文3・愛み大瑞穂高)・仲本七虹(経営3・希望が丘高)ペア=3回戦敗退
▲フルセットをものにし、3回戦進出
▲激しいラリー戦を見せるも、カットを交えたラリーに対応しきれず敗戦
首藤成美(文1・希望が丘高)・村松愛菜(文1・富田高)ペアは、首藤の怪我により棄権。
文=中島胡春(ネット2)、写真=冨田心暖(ネット2)、中島