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〈第52回関東学生フィギュアスケート選手権大会=2月8日~9日、KOSÉ新横浜スケートセンター〉
2月9日にKOSÉ新横浜スケートセンターにて関東学生フィギュアスケート選手権が行われ、専大からは6級女子のフリースケーティングに岩本苺紘(法1・東京女子学院)と、鈴木菜々音(法2・目黒日大高)が出場した。岩本がスコア64.19を記録し、全体5位で入賞。鈴木はスコア61.96をマークして全体11位と、共にシーズンベストを更新した。
16番滑走で登場した岩本苺紘は「Crouching Tiger, Hidden Dragon /Kung Fu Panda」を披露した。
最初のダブルアクセルを美しく着氷すると、続くダブルフリップとダブルトウループのコンビネーションジャンプも成功。後半はダブルサルコウで回転不足があったものの、全てのジャンプを着氷し、安定感のある力強い演技を見せた。
▲笑顔で送り出してもらう岩本
「ジャンプの構成を変えてから初めて挑んだ試合で、ノーミスの演技をすることができて良かった」と笑みを浮かべた。右足の甲を負傷し、ジャンプの練習があまりできなかったが「構成は落としたんですけど、怪我をしてスケーティングをやる時間が増えて、そのスケーティング能力がちょっと良くなったのかなと思う」とスケーティングに集中した練習が、シーズンベストスコアでの5位入賞に繋がった。
▲氷上を丁寧に舞う
また、今年度は専大に入学し、競技環境が大きく変わった1年となった。「最初はバイトとか大学とかが忙しく、あまり練習と両立できなくて、ちょっと大変なところもあったんですけど、だんだん慣れてきて良い結果も出せるようになったのでよかった」と自らの成長を振り返った。
今後については「トリプルとかジャンプを入れられるように頑張りたいし、スケーティングも衰えないように頑張っていきたい」と前向きな目標を語った。
4番滑走で登場した鈴木は、前回大会から変わらず「Time Tree」のプログラムを選択した。
冒頭に安定感のあるダブルアクセルを成功させると、その勢いのままダブルフリップとダブルトウループのコンビネーションジャンプを華麗に着氷。このジャンプには加点も付き、しっかりと技をまとめてきた。また「スピンのレベルの取りこぼしが無いように」と語ったように足換えシットスピンではレベル4を獲得し、安定したスキルを見せた。後半の演技ではジャンプが抜けてしまった部分があったものの、豊かな表情や表現力が光る美しい演技を披露した。
▲安定したスピンを披露
「1月にあったインカレよりも少し構成を落としたので、まとめる演技をしようと思った。インカレよりも点数を高くまとめられたので、そこが良かったと思う」と鈴木は今大会を振り返る。しかし、ジャンプの乱れがあった後半部分に関しては「インカレのときも少し体力不足で。練習を積んできたが今回も乱れてしまったので、ここ(体力面)が今後の改善点かなと思う」と冷静に分析した。
今大会に向けて、表情の使い方や一つ一つの技で加点を伸ばしていくような練習を積んできた練習の成果が実り、演技中は表情豊かな表現力が目立ち、シーズンベストとなるスコアを叩き出した。
▲力を入れた表現力が開花した
「(大学は)残り2年で折り返し地点。6級カテゴリーで余裕でトップに立てるプログラムを習得して、4年生までに自信を持って満足できる引退の仕方をしたい」と鈴木は強く意気込んだ。
文=臼井千晴(文1)、米山初佳(文1)
写真=米山、臼井