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〈第74回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 入れ替え戦=11月2日 日本女子体育大学 専大88ー71桐蔭横浜大〉
リーグ戦を7位で終えた専大は、2部Aブロック2位の桐蔭横浜大と残留をかけた入れ替え戦に回った。前半はディフェンスとリバウンドから主導権を握り、伊藤虹歩(文3・安生学園高)の4本の3ポイントなどから16点のリードで前半を終える。後半になってもその勢いは落ちず、林望愛(文3・桐生高)がドライブからの得点でチームを引っ張る。終盤には桐蔭大に追い上げられる場面があったが、タイムアウトから修正すると、リードを保ったまま88-71で勝利し1部残留を決めた。
▲林は21得点13リバウンドでダブルダブルの活躍
第1Q、専大は順調な立ち上がりを見せた。専大の攻撃は瀬川怜奈(経営3・開志国際高)から始まり、序盤からテンポよく得点を積み重ねる。桐蔭大の3ポイントを連続して許す場面があったものの、伊藤の3本の3ポイントや中村帆香(文4・昭和学院高)のドライブから6点のリードを作った。
▲伊藤は5/10と得意の3ポイントを確立良く沈めた
第2Qは専大のディフェンスとリバウンドが特に光った。機動力を活かした強固なディフェンスは、徐々に桐蔭大のオフェンスのリズムを狂わせる。勢いをつけた専大はゴール下でも主導権を握り、圧倒的と言えるほどリバウンドを取り続けた。試合のペースが徐々に専大に傾く中、林がオフェンスリバウンドや速攻のチャンスを連続して得点に結びつける。さらにはその直後相手のシュートをブロックするなど、完全に流れをものにした。結果、このクォーターは桐蔭大を10点に抑え、45-29と大きく差をつけて前半を終えた。
▲リングへアタックする中村。要所でチームを救った
後半を迎えてもその勢いは続き、桐蔭大に主導権を渡さずさらに差を広げる。林は第3Qで拍車をかけ、バスケットカウントや巧みなステップから得点を積み重ねた。24点のリードで迎えた第4Q、1部昇格を目指す桐蔭大にその意地を見せつけられる。ボールマンに対して強いプレッシャーをかけられ続け、専大はミスを連発。相手のディフェンスに苦しみ連続得点を許した専大は、ターンオーバーが相次ぎタイムアウトを取った。「プレスのところで引っかかってしまう部分があったので、慌てず一個一個繋いでいくこと、ミスになるくらいなら投げずに止まることを徹底しようと話し合った」と主将の中村が振り返る。オフェンスから何とか立て直したい中、志村愛莉(経営4・千葉英和高)の巧みなドライブから上手くリズムを掴むことに成功する。そのまま大きく差を詰められることを防ぎ、88ー71で試合終了。負ければ2部降格という大きなプレッシャーを跳ね除け、見事勝利した。
▲盛り上がるベンチ
今日チーム最多の21得点を挙げた林は試合を振り返って、「4年生のためにも、自分たちの代のためにも、1部に残留しないといけないという強い気持ちがあったので、そこに自分が貢献できたことはとても嬉しい。前半はディフェンスやリバウンドがチーム全体で良かったが、後半になると相手のプレッシャーに負けていた部分があったので、課題が残った試合だったと思う。そこを改善できれば次のインカレにも繋がると思う」と今日の活躍を喜びながらも反省を口にした。
▲合言葉は「ワン、ツー、ウィン!!」
試合を終えて長南真由美監督は「勝つことが一番大きなミッションだったので、今日勝てたことに関してはすごく良かった。今日はインカレに向けては課題が多く残る試合で、特に後半のところを含めて反省点は多くあるが、とりあえず勝つことができて来年また1部でプレーできることに繋げられてとても嬉しい」と振り返った。11月末に控えたインカレに向けては「インカレに向けた新しいことというよりは、ずっと今まで積み上げてきたものをどれだけ精度を上げてできるかだと思う。ディフェンスとリバウンドの強化はもちろんのこと、オフェンスのコンビネーションの精度を上げていけるように1カ月準備したい」と意気込みを語った。
文・写真=君嶋悠樹(経済1)