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2024.11.09
サッカー

【サッカー部】佐藤の大学初ゴールが決勝点 4連勝で3位確定

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部

 

第21節 VS青山学院大学体育会サッカー部

 

11月9日(土) 14:00Kickoff

 

@青山学院大学緑ヶ丘グラウンド(神奈川県相模原市)

 

専大 1-0 青学大

得点者 専大 佐藤

 第21節は青山学院大学と対戦し、1-0で勝利した。3連勝中と勢いに乗る専大は、好調な佐藤のドリブル突破からゴールに迫るが、スコアレスで試合を折り返す。後半開始早々にCKの流れから佐藤が難しい浮き球を振り抜いてネットを揺らし、先制点を得る。その後は多くの決定機を作り出したが、相手の粘りもあって追加点は奪えない。終盤には青学大のセットプレーからピンチを迎えたものの、守備陣が耐えしのいで試合終了。4連勝と4試合連続のクリーンシートを達成し、昨季(4位)を上回る3位が確定した。

▲得点を決めて応援席に飛び込む専大の選手達


〈試合前情報〉

直近のリーグ戦からのスタメン変更は1名。松本が外れ、伊澤が入る。

以下、スターティングメンバー(4-2-3-1)

GK 21  上林 真斗 (法2・昌平高)

DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)

DF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)

DF 20 岡田 海人 (法2・浜松開誠館高)

DF 23 橋本 清太郎 (文3・流通経済大柏高)

MF 6 渡邊 弘和 (経済4・仙台育英高) 後半42分 OUT

MF 8 藤井 瑛斗 (経営4・大津高) 後半32分 OUT

MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高) 

MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高) 後半32分 OUT

MF 27 佐藤漣 (法1・成立学園高) 後半22分 OUT

FW 9 伊澤壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半22分 OUT

途中出場

MF 19 松本 皐誠 (商3・東海学園高) 後半22分 IN

FW 18 塚越 幹太 (経済2・専大松戸高) 後半22分 IN

FW 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半32分 IN

MF 16 河野 修和 (文3・甲府昭和高) 後半32分 IN

DF 26 岡泉憧 (経済4・成徳深谷高) 後半42分 IN


〈試合展開〉

 専大は前節の勝利で3試合連続無失点と3連勝を達成した。この試合に勝利すると、リーグ3位以上が確定する専大は、第16節作新大戦以来となる伊澤が先発メンバーに名を連ねた。2部昇格に向けて勝利が絶対条件となる専大は、序盤からセットプレー、佐藤のドリブルで得点のチャンスを作る。しかし、球際が強く、相手の堅い守備に阻まれる展開が続く。

▲果敢に仕掛ける佐藤

 前半24分に敵陣右サイドで一丸のスローインから伊澤が競り合うと、こぼれ球を藤井が収める。パスを受けた山下は、ペナルティエリア右からクロスを送る。中央で佐藤が頭で合わせるも、シュートはゴール左に逸れて得点には至らない。前半41分には、橋本が右サイドに浮き球を供給すると、相手との競り合いで山下が倒されFKを得る。渡邊のボールに伊澤が右足で合わせるが、相手GKの好セーブに阻まれる。その後は一進一退の攻防となるものの、0-0でハーフタイムを迎える。

▲見せ場を作った伊澤

 後半2分には、敵陣右サイドのスローインから攻撃を仕掛ける。パスを受けた一丸は相手をかわしてゴール前にクロスを上げる。一度は相手にはね返されるも、前線に上がってきた岡田が頭でパスを供給。ボールを受けた伊澤は振り向きざまにシュートを打つが、相手に当たってCKとなる。このプレーで得たCKから、こぼれ球がファーサイドの佐藤に渡ると、トラップが浮いてしまったものの、右足で放ったシュートは弧を描いて待望の大学初ゴールを決め、専大が先制する。

▲シュートを放つ佐藤

 後半5分に橋本が相手のロングボールをはね返すと藤井にボールが渡る。パスを受けた棟方がドリブルで前進するが、後ろから倒されてFKを得る。棟方が自らFKを蹴るが、ゴール左に外れて追加点には至らない。後半12分には、ハーフウェイライン付近でのスローインから棟方がドリブルでゴールライン付近まで仕掛けると、ゴール前にクロスを供給。山下がフリーでヘディングシュートを打つも、相手GKに防がれる。こぼれ球を何度もシュートするが、相手の堅い守備に阻まれて決めきれない。

▲波状攻撃を仕掛けたが、得点は奪えず

 後半45分には、相手のドリブルから中央にクロスを送られるが、岡田が冷静にクリアして難を逃れる。相手がボールの処理を誤ると、道白はボールを奪って自陣右サイドから前線の伊澤にロングパスを供給する。カウンターから、伊澤が相手と対峙しながらペナルティエリアに進入してシュートを打つ。しかし、相手に対応されて絶好の得点機を逃す。

 多くの追加点のチャンスをモノにできない中で、後半40分以降は相手の猛攻に耐える時間帯となる。幾度となくゴール前に攻め込まれるが、体を張った守備で1点を守り続ける。試合はそのまま1-0で終了。先制点となった佐藤の大学初ゴールが決勝点となり、専大が4戦連続の無失点で4連勝を飾った。この結果、専大は昨季を上回るリーグ3位以上が確定したが、翌日に國學大が勝利したことでリーグ3位での参入プレーオフ進出が確定した。

▲今節も無失点に抑えた上林


〈PICK UP PLAYER〉

佐藤漣

待ちに待った大学初ゴール スーパーな一撃が決勝点に

 ドリブル突破が魅力のルーキーに待望の瞬間が訪れた。2試合連続の先発出場となった佐藤は後半4分にCKのこぼれ球を右足で振り抜き、念願の大学初ゴールをマーク。前々節は初アシストを記録し、前節は際どいヘディングシュートを放つなど、初ゴールの機運が確実に高まっていた中でのスーパーゴールとなった。こぼれ球に対する最初のトラップは上手くいかず、ボールが浮いてしまったものの、逆にその状況を利用して美しいドライブシュートを放ち、鮮やかにネットを揺らした。佐藤は「ちょっとボールが浮いていたので、トラップをミスしたが、ミスをミスにしないようにできて良かった」と振り返り、「良いイメージがついたので、これからああいうゴールが増えていくのかな」と更なる自信をのぞかせた。

▲溝口敢大(文1・飯塚高)とのゴールパフォーマンスは「彼女に向けて」と照れ笑いを浮かべた

 今季序盤は順調に試合出場を重ねていた佐藤だが、試合中に負った肉離れの影響もあり、その後はトップチームに絡めない日々が続いていた。それでも、リーグ戦の出場機会が訪れると、得意のドリブル突破から多くの決定機を創出し、再び定位置をつかみ始めている。期待のルーキーは「こうやってのびのびプレーできているのは4年生のおかげだと思っている。キャプテンの(松村)厳くんや(棟方)豪郎くんとかが『好きにやっていいよ』と言ってくれていて感謝している」と好調の要因を明かした。

 現在、専大の得点ランキングトップには佐藤と同じ1年生の道白が君臨。そうした中で、「あと1節あるので、(道白に)追い付ける可能性はある。あいつには負けたくない。良い関係だと思うので、これからも道白と切磋琢磨していきたい」と話した。

 リーグ戦は残すところ最終節のみとなったが、大学初ゴールを皮切りに1年生ドリブラーの大爆発に期待がかかる。

▲ベンチに下がった際には道白から「お前スーパーだよ」と声を掛けられたと言い、仲の良さをうかがわせた


試合後、インタビュー

松村厳

試合を振り返って

「ここ数試合、失点0で終えている事が勝ち点3を取れている一つの要因だと思っているが、得点の部分には、もう少しこだわる必要がある。セットプレーで得点できる部分、クロスから得点できる部分など、2-0、3-0にしなければいけない試合だったと思っているので、そこは課題だと思っている」


無失点での4連勝を達成したが、DFとして、またキャプテンとして、どのように感じているか

「0で終えている事は凄くポジティブな事だと思っているが、そういったなかでもセットプレーなどで得点出来ていない部分があるので、まだまだ課題は多いと思う」


2試合連続でウノゼロでの勝利となった。1点を守り切る強い守備の要因とは

「全体として、目の前の相手には負けないということは徹底している。走るところ、球際の部分、ヘディングなど、そこはチーム全体で意思統一が出来ている。そのなかでカバーリング、コミュニケーションの部分で上手くいっている事が、失点していない要因だと思う」


今後への意気込み

「まずは可能性がある限り自動昇格を目指している。現状の可能性としてはプレーオフが高いと思うので、まずはそこに向けて次節しっかり勝ってリーグ戦を締めくくって、去年凄く悔しい思いをしているのでプレーオフで勝って、最後2部に上げて終えたい」


岡田海人

試合を振り返って

「守備陣として、4試合連続で無失点で勝てたことは凄くプラスだが、決めきるところで決めきらないと、入替戦では引き分けでも昇格出来ないので、そこは突き詰めていきたい」


サイドバックとして相手の攻撃陣と対峙するなかで、無失点で守り切れた事はどのように感じているか

「対人の守備は自分の特徴でもあるので、そこを期待して試合に出してもらっているので、その部分では自分が負けてはいけないと思っている」


リーグ戦3位が確定したが心境は

「明日の国學大の結果で決まると思うが、まだ2位以上は見えると思うので、そこは自動昇格を狙っている。仮にプレーオフになったとしても、自分たちのやることは変わらないと思うので、そこを日々の練習でいかに突き詰めていけるかが鍵になると思う」


今後への意気込み

「ここ最近、専修大学は苦しい思いをしてきているので、この代でしっかり2部に上げて、自分たちの代で2部優勝、1部優勝するというところをしっかり見据えてやっていきたい」


次節は11月16日に亜細亜大学と対戦する。

 

文=藤林利英(文1)

文・写真=竹田一爽(文3)