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2024.10.24
バスケ

【男子バスケ部】アウェイを力に延長の末勝利 4年生の盤石な安定感

〈第100回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月20日 筑波大学 専大80ー69筑波大〉

▲試合後の選手たち


 第18節は会場が筑波ブルーに染まる完全アウェイな状況の中、筑波大と対戦した。立ち上がりに成功した専大だったが、第2Q以降は相手を追いかける展開となる。しかし、第4Q、残り8.2秒で同点に追いつき延長戦へ突入する。その後は相手のファウルが重なり、フリースローで点差を大きく引き離すことに成功。前日の明大戦に続き、2日連続で延長戦を制した。


 第4Qは専大の猛攻が始まった。開始直後に松野遥弥(経営3・桜丘高)の3ポイントを含む連続得点で1点差まで詰め寄る。相手が反撃する場面もあったが、主将・市場脩斗(文4・市立船橋高)が果敢に食らいついていく。また、終盤には淺野ケニー(経済4・洛南高)、市場、河合海輝(経済4・仙台大附明成高)がフリースローのチャンスで点差を徐々に縮める。残り8.2秒には上村大佐(商4・能代工業高)のフリースローで62ー62に追いつき、運命の延長戦を迎える。

▲フリースローを打つ河合とパワーを送る淺野

▲上村のフリースローが決まり、喜ぶ選手たち


 固唾を呑んで見守る延長戦。佐々木優一監督は「4年間培って積み上げてきたものに絶大な信頼を置いている」と4年生の上村、河合、市場、淺野、齋達也(文4・東北学院高)に最後の10分を託した。持ち前のディフェンスとリバウンドで相手に隙を与えず、淺野の得点を皮切りに齋の3ポイントや市場の速攻が炸裂する。終盤は相手のファウルが溜まり8本中6本のフリースローを沈め、80ー69で試合終了。相手への声援に屈せず、自分たちのバスケットを遂行したSOARERSに軍配が上がった。

▲延長戦が始まる直前のファイブ

▲3ポイントを沈める齋

▲体を張って攻める河合


 筑波大戦を振り返って佐々木監督は、「昨日(明大戦)も延長で勝てたので、気持ちの部分で緩んでしまうのは予想していた。相手もホームで勢いがあったりしていてリズムが向こうの展開だったかなと思うが、2桁まで広げられなかったりとかギリギリのとこまで繋ぎ止めた。後から出た選手も我慢できたかなと思う」と振り返った。


 「4連敗は誰も経験したことがない状況だった」。前週までの結果を回顧した市場は、「前半にミスをしてあまり得点が取れない状況で迷惑をかけたので、第4Qとオーバータイムでしっかりやってやろうという気持ちでやった」と話した。

▲19得点の活躍をした市場


 第4Qだけで7得点の活躍を見せた松野は、「求められているのはガツガツアタックして点数を取りに行くこと。先週とかも点数が入らない時もあったが、波があっても攻め続ける意識はぶらさないでやっている」と抜群の身体能力を発揮する。

▲「向こうの勢いは声量で分かるが、自分らが圧倒して黙らせるみたいなのはアウェイならではの楽しさがある」と話す松野


 4年生の力が試された終盤ついて淺野は「負けたくないっていう気持ちでバスケットができたのは、向こうの4年生より意地があったからだと思う。みんなに感謝してるし、このメンバーであとちょっとしかできないのでもっと一戦一戦大事に戦っていきたい」と最上級生の絆を再認識した。

▲淺野は45分間の出場で20得点19リバウンドの大暴れ!

 

 次節は白鷗大学と対戦する。「優勝戦線からは外れてしまったが、チーム全体でインカレに繋がるリーグ戦にするという共通認識がある」と佐々木監督が話すように、白星を重ね最後まで走り抜く。


文、写真=髙野葵葉(文3)