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〈2024年度秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 対日体大=10月12日小田原アリーナ 専大2-3日体大〉
秋季リーグ後半戦を3勝8敗で迎えた専大は春季リーグで勝利した日体大と対戦した。試合は序盤から拮抗し、甲斐優斗(経営3・日南振徳高)を中心とした攻撃とブロックで得点を重ね爆発力を見せた。だが、日体大のコンビ攻撃と力強いサーブに苦しめられ、セットカウント2-3で敗戦。チームとしての課題を再確認する試合となった。
▲円陣を組む選手たち
第1セット、序盤に甲斐の2連続サービスエースで好調な滑り出しとなった専大は、甲斐を中心とした攻撃を展開した。一進一退の攻防戦となったこのセットでは、専大はサーブやネット際でのミスの少ない堅実なプレーを見せた。だが、日体大の多彩な攻撃にブロックを分散され、23-25で第1セットを落とした。
▲スパイクを打つ甲斐
第2セット、専大はブロックを修正し、堺爽人(文4・佐賀工業高)のブロックを中心に得点を量産した。また、このセットから攻撃の幅を広げ、日体大のブロックを分散。連続得点で勢いをつけ、25-17でこのセットを取り返した。
▲ブロックをする堺
第3セット、このセットは甲斐を中心に得点を重ねた。しかしコースを正確に打ち分け相手レシーブを乱すも、相手の力強いサーブとブロックに苦しめられ、25-19でこのセットを落とした。
第4セット、日体大の高いブロックやコンビ攻撃に対し、専大はレシーブで粘りを見せる。中盤まではシーソーゲームが続き我慢の時間となるも、堺のブロックと甲斐のバックアタックで試合の流れを作った。20点目から6連続得点を決め、25-17でこのセットをものにした。藤原龍之介(文4・不来方高)は専大のレシーブと試合展開について「専大はブロックやサーブが走っている時より、レシーブがつながっている場面の方が流れをつかめる。そういう場面がさらに増えていくといいと思う」と語った。
▲ボールをつなぐ新居良太(経済2・開智)
第5セット、ここでも甲斐を中心に得点を重ねる。さらに藤原も難しいトスを軟打やブロックアウトで強弱をつけ得点につなげた。しかし、日体大のサーブにレシーブを乱され11-15で敗戦となった。
▲サーブを打つ藤原
試合を終え、堺はポイントを重ねチームに大きく貢献したブロックについて「チームと話し合い、相手が打ってくるコースに合わせてブロックに入ったり、強力なサイドの攻撃にしっかりとついていったりしたことがうまく機能した」と手ごたえを感じた様子だった。また、「もう少し早くブロックとレシーブが連携して対応できていれば結果もまた変わったかもしれない」と、守備の面での改善点も含め試合を振り返った。
藤原はチームについて、「チャンスボールを決めきれなかったり、攻撃が偏ってしまいクイック攻撃をあまり使えなかったりしたことが敗因。修正してもう少し試合を優位に進めたい」とこれからの課題を明らかにした。また、次の国士大戦に向けて「2部から上がってきて勢いがあるチームではあるが、雰囲気に飲まれずに落ち着いて試合に臨みたい」と決意を新たにした。
秋季リーグ終盤戦、痛恨の黒星となった専大は、課題を修正し次の国士大8戦に臨む。
文=船引向日菜(人間科学1)
写真=山中美琴(文2)