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2024.10.18
野球

【野球部】8失点完封負けの惨敗も「直ちに切り替えて」3戦目へ


<令和6年度東都大学野球秋季リーグ戦=10月17日 等々力球場 専大0-8駒大>


 前日の1戦目で駒大相手に2-0と完封勝ちを収めた専大だったが、この日は投手陣が崩壊し8失点。さらに攻撃陣も相手先発の仲井慎投手の好投で4安打止まりとチャンスを作れず、まさに手も足も出なかった。

▲試合後、悔しさをにじませる選手たち


 昨日に引き続き先発を任された平田健眞(経済4・専大松戸高)は序盤の2イニングこそ無失点に抑えたものの、3回に先制の適時三塁打を浴びるとワイルドピッチでさらにもう一点を失う。その後奥村開(経済4・福井商高)や常田唯斗(文4・飯山高)も登板したが、駒大の押せ押せムードを食い止めることはできず、8点ものリードを相手に献上する凄惨な結果となった。


 打撃に関しては、「右の本格派。まっすぐに出遅れないところを意識して全員がやった」と主将の小柴滉樹(経営4・佼成学園高)は“仲井対策”について語る。しかし、「先に点を取られて、1点じゃなくて2,3点取られて。序盤のところで流れをつかめなかった」と悔しさをにじませた。

▲主将の小柴


 また試合後のミーティングでは、バッター陣に対して「ファーストストライク(を狙う)とか、積極性が回を追うごとになくなっていった」、さらにピッチャー陣に対しては「同じテンポで投げると相手の勢いに飲まれる」とそれぞれに対して指摘したと話す。翌日18日に行われる予定の3戦目では「やっぱり先制点を取ること。あとはピッチャーのところ、守備のところでフォアボールが絡んでいたし、とにかくスコアリングポジションにランナーを送らないことが一番大事」と意気込む。「なんとか抑えていけるように。最小失点で何とか、ってところです」。


 その一方で、試合後に齋藤正直監督は「ちょっとしたところから勝負なんだよ。がっかりしてれば負けるので。もう全部気分転換してきました」と飄々と話す。

 また、「1対0も8対0も負けは負け。直ちに切り替えよう」と齋藤監督はダジャレも飛ばしたという。「肥沼の名前って竣(しゅん)でしょ(肥沼竣、商4・加藤学園高)。“しゅん”の後ろで“シュン”とするなよ、と。誰も気付かないっちゃ何事だ。笑うだろ」と、この日、唯一4本柱の中で登板のなかったエースにちなんで、監督ならではの励まし方でナインに声をかけたことを明かした。

 「勝つか負けるか。勝ち切っていかないことにはどうしようもないでしょ」と、次回以降の試合に望みを繋げる。

▲試合中、平田中野バッテリーに声をかける齋藤正直監督


 春季を一部で戦った駒大相手に惨敗を喫した専大。しかし、落ち込んでいる余裕はもうない。優勝をかけた大事な勝ち点を巡る戦いは、翌日18日に行われる。

文=山口由結(文4)

写真=小山明香(文3)