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2024.10.06
野球

【野球部】「後輩たちにいい置き土産を」悲願の1部昇格へ 【小柴滉樹・西里颯】

小柴滉樹(経営4・佼成学園高)、西里颯(経済4・興南高)は下級生の頃からリーグ戦に出場し、現在は主将と副主将としてチームを引っ張っている。2人ともラストシーズンを迎えた中で心境を語った。


〇リーグ戦前半を振り返って

チームは第3週目終了時点で4勝3敗、勝ち点1で3位に付けている。「最初、立正大に勝ち点落として、スタートはあまり良くなかった。その後の東洋戦で負けたら終わりという場面まで追い込まれたが、そこで切り替えることができたことが望みにつながった」と副主将の西里は落ち着いた表情で語った。同じく主将の小柴も「立正大に勝ち点を落としたのは痛かったけど、東洋大に勝ったのはチームにとって大きい」と振り返った。


        ▲東洋大戦での勝ち点を勢いづけられるかが鍵となる


〇今年のチームは“全員野球”

「前は下級生からずっと出ていた外山さん(=優希、令和6・経営卒・現SUBARU)、西村さん(=進之介、令和6・経済卒・現ヤマハ)、小林さん(=寛弥、令和6・経営卒・現ヤマハ)、山本さん(=健斗、令和6・経済卒・現日本製鉄鹿島)がいて、絶対的な柱だったのに対して、今のチームは絶対的なレギュラーがいないからこそチーム一丸となって戦っている印象を感じる」と小柴はチームの団結力を語った。同様に西里も「去年は個人の力が長けている選手が多かったが、今年は打線が繋がるなど束になって戦っている風に感じる」と分析した。



〇立ち止まらず前へ進み続ける

今春、2部リーグ首位打者と二塁手ベストナイン部門(満票)に選出された小柴と下級生の頃から上位打線を任され今春は安定した成績を残した西里は打撃成績に納得のいっていない様子だった。小柴は「春が出来すぎた部分があったからうまくいかないことが多くなることは感じていた。それ以上に、課題に対してのアプローチがうまくいかなくてOP戦に間に合わなかった」と悔しさを滲ませた上で、「下を向いても仕方ないし、春を目指しても仕方ない」と前向きに結果を捉えた。そして、西里も「全体的に見て、自分の中でしっくり来ていない。チャンスの場面で回ってくることが多いけど、ランナーを返すことができていないのが現状で悔しい気持ちもある」。しかし、ここで気持ちが沈むことはなかった。「下を向くことが無いように自分に言い聞かせながらやっているので。さらに厳しい戦いが続いていく中で1本出せるようにという思いで、練習中も取り組んでいる」と主軸を担っている両選手は言葉に力を込めた。


        ▲「秋には違った形で活躍できるように」と意気込んだ。

      

        ▲チャンスでの1本に思いを懸けてバットを振り続ける。


〇ラストシーズンに向けて

小柴は「自分は勝利に直接関われる位置にいるから、しっかり活躍してチームの勝ちに貢献したい」と話し、西里は「目標(1部昇格)を達成できるような結果を出して、チームが勝てるような1本が出るようにやっていきたい」と個人の目標を述べた。さらに、2人とも「優勝して入替戦に行って、1部昇格を目指したい」と口を揃えて意気込んだ。


     ▲重要な時期にも関わらず取材に応じてくれた2人(左:小柴)(右:西里)


2年前の入替戦に出場し悔しさを味わっている2人。泣いても笑っても大学野球生活最後のシーズンとなる今秋に悲願の「1部昇格」を成し遂げたい。2人を中心に目の前の勝利を掴みに行く。


文=知地泰雅(文2)

写真=山口由結(文4)、増田美海(文4)、小山明香(文3)