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2024.10.06
バスケ

【男子バスケ部】首位の鉄壁なディフェンスに苦しみ黒星で1巡目を終える

〈第100回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月29日 専修大学生田キャンパス 専大75ー84日体大〉


 リーグ戦1巡目最後の試合を迎えた専大は日体大と対戦した。序盤は相手の堅いディフェンスに阻まれる場面があったが、リバウンドを積極的に取り果敢に攻めた。しかし、中盤になると相手のスピード感のあるプレーに苦しみ、リードを許すと大差をつけられ前半を終える。終盤になるとキャプテンの市場脩斗(文4・市立船橋高)を中心に次々とアウトサイドを起点に点差を埋めた。しかし、相手の素早い攻撃と鉄壁のディフェンスに苦戦し、75ー84で惜しくも敗れた。

▲市場はチームハイ31得点の活躍だった


 第1Qは専大の積極的なプレーが多くみられた。上村大佐(商4・能代工業高)の3ポイントから攻撃が始まり、市場が相手の高さのあるディフェンスに遮られながらも合間を縫ってシュートを連発する。しかし、段々とディフェンスにミスが生じ、相手の素早い攻撃により点差を埋められ、21ー21と同点で第1Qを終えた。試合後、市場は相手の守備の対応策について「相手に留学生がいるので、フェイントアタックしてから外に引き出して打てるところは打っていこうとチームで話し合っていた」と明かした。

▲シュートを放つ上村


 第2Qは専大のボールから始まり、淺野ケニー(経済4・洛南高)が連続でシュートを沈めた。しかし、相手の留学生ムトンボ・ジャンピエール選手の屈強なフィジカルに苦しみ、次第にピエール選手にボールが集まると連続失点してしまう。専大はタイムアウトを二度使うも相手の展開の速いバスケに苦しみ、31ー42と11点差をつけられ前半を終えた。淺野は「高さのところで前半から後半まで向こうにアドバンテージ取られて、詰め切りたいところで詰め切れなかったというのがずっと続いた試合だった」と今試合を振り返った。

▲ドリブルをする淺野


 巻き返したい専大は第3Qに入り、齋達也(文4・東北学院高)のアシストから市場がシュートを入れ、その後も市場を中心に果敢に攻めた。しかし、相手のスピード感のあるオフェンスに流れを持っていかれ、大量得点を許してしまう。その後もオフェンスリバウンドからゴールに押し込むが、流れを引き寄せることができず、48-63と15点差をつけられ第3Qを終えた。

▲シュートを放つ齋


 第4Qは、松野遙弥(経営3・桜丘高)の3ポイントから専大の攻撃が始まり、市場が3ポイントを2本沈めると徐々に点差を埋めていく。相手がタイムアウトを取ると、その後も専大は果敢に攻め続け、巧みなパス回しから得点を量産していく。このまま専大の流れになるかと思われたが、徐々にディフェンスにミスが生じ相手にフリースローを決められてしまう。試合終了間際に市場が3ポイントを沈めるも75ー84で惜しくも敗れた。今試合31得点と最多得点を決めた市場は第4Qを振り返り「点差が開いちゃうところもあったのでやるしかないという気持ちで攻め続けた」とキャプテンとしての心意気を語った。

▲ゴール際の松野


 試合後、淺野はアウトサイドからの攻撃について「自分のところが起点となって、相手のビッグも外につい出せれば市場だったりとかアタックできると分かっていたので、前半自分が良い形でシュートが打てていたので、後半市場がドライブで得点を積み重ねてくれたのでプラン通りだったかなと思う」と戦略を明かした。

 また、第4Qで点差が9点に縮まったことについては「やってることは間違っていないというのはみんな分かっていたので、そこをチーム全員でこのバスケットを続けようっていうのと、リーグ戦なので次の試合もあって、次僕らが彼らより上の陣に行くためには点差が大事というのはタイムアウトの時に話していたので、チーム全員で遂行できた結果なのかなと思う」とチームの雰囲気について話した。


 今試合、多彩なプレーで魅了した市場は2巡目に向けて「1巡目で学んだこと、失敗してしまったことをしっかりチームで練習して、2巡目は勝って良い状態でインカレに行けるように頑張りたい」と意気込みを語った。


▲喜ぶ選手たち


 佐々木優一監督は試合を振り返り「スタートのアンソニーが脳震盪で急遽ゲームに出れない状況になった。しかし、1人いないからどうこうではなく、プレイタイムが短かった選手にチャンスを回したりして、できることをやっていこうという話をした。もちろん相手の留学生の高さでやられてしてしまったケースはあるが、それ以外のところでは対等に戦えた」とアンソニー不在のチームの状況を明かした。

▲試合中の佐々木監督


リーグ戦2巡目最初の相手は拓殖大。


 次戦に向けては「自分たちのバスケットは試合を重ねるごとに少しずつ良くなってきている。後半戦に向けて周りのチームもけが人が戻ってきたりとか、状態が上がってきたりするので、気を緩めず、自分たちのバスケットの精度を上げたい。まだまだ上位に食い込める位置にいると思うので、そこをしっかり整理しながら上手く時間を使って戦っていきたい」とチームの再帰を誓った。



文=平野百々花(人間科学1)

写真=髙野葵葉(文3)