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2024.09.27
陸上競技

【陸上競技部】「箱根路最短復帰へ 期待背負う走者たち」⑨大西裕翔

 101回目の箱根駅伝の予選会が10月19日に開幕する。昨年、箱根路への連続出場が3でストップした陸上競技部。最短での箱根路復帰へ向け、命運を握るランナーや成長著しいメンバーの声をお届けする。(インタビューは8月26日に行いました。)


公式戦で経験を積む期待の有望株 大西裕翔

 ルーキーイヤーから予選会に出走した期待のホープが経験値を積み重ねている。2年目の大西裕翔(文2・京都外大西高)は、初めての関東インカレと全日本予選に挑み、公式戦での経験を積んだ。5月の関東インカレでは5000mに出走。決勝進出とはならなかったが、実力者がひしめく組でのレースを体感すると、続く全日本予選では3組目を任される。しかし、高速レースに苦戦し、結果は32着に終わった。大西は「上位の大学さんとの力の差はどちらも感じるレースだった。距離は違うが、スピードや体力がまだまだ足りないと感じた」と両大会を振り返った。

▲5月の関東インカレ

○チーム内、学年内トップへ

 収穫と課題の両方を得た2年生ランナーはこの夏、ハーフマラソンに向けて体力面に重点を置く。「去年の自分と比べると、練習の消化率と強度を含めてすべて上の段階でできているので、成長はしている」と一定の手ごたえを感じている。その一方で、「今年は予選会に出るってだけではダメなので。その中で上の順位で帰ってくることを念頭に置くと、まだまだ足りない」と語り、チームの主力を目指す。

 学年内でも熾烈な競争が行われており、「僕の学年の中でいうと、上山(=上山詩樹、経営2・敦賀気比高)と具志堅(=具志堅一斗、経営2・コザ高)というところがかなり強い2人で、練習を一緒にしていても強さを感じる。学年間でもトップを取る意識を持ちたい」と同期のライバルを意識する。

▲刺激し合える「同期の存在は大きい」と語る(写真中央)

○身に付けた勝負感覚を大一番に活かす

 号砲まで1か月を切った箱根予選会だが、大西には“箱根駅伝”に対して並々ならぬ想いがあると言う。「1番大きい大会だと思うし、それだけ注目度も高い。僕自体こっち(関東)に来た理由が箱根駅伝に出たいというのもあるので、出場は必ずしたい」と意気込む。昨年の予選会はメンバーに入ることだけを考えていたが、今年は「自分の力で予選会突破するというのを目標に掲げている」と話す。「公式戦に出ている数というのも多くなっているので、勝負感覚や去年の予選会を経験しているということも1つのアドバンテージだと思う」と大一番を勝ち抜く準備はできている。

 公式戦で経験を積んだ有望株が夢の箱根路へチームを導く。

文・写真=竹田一爽(文3)