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<第73回東日本学生相撲リーグ戦=9月22日 靖国神社相撲場>
1部リーグに所属する専大は、7試合に全12名を起用する総力戦で挑んだ。優勝、準優勝校の日体大や日大をはじめとする強豪校を相手に4連敗を喫するが、残留を争うライバルの早大との直接対決を5-4で制し、今大会初勝利を挙げると、最終的には1勝6敗(14点)の7位で1部残留を果たした。
▲早大戦の鈴木の勝利に沸き立つ専大の選手達
出場メンバー
先鋒:小林海偉(法4・日体大柏高)5勝
二陣:栩内陽向(商3・弘前実業高)5勝
三陣:水野智郎(商1・愛工大名電高)
四陣:齋藤凰士郎(経営1・東洋大牛久高)
中堅:鈴木覇都(経営2・明大付属中野高)1勝
六陣:エンフ・アムガラン(商2・北海道栄高)
七陣:内田龍志(商3・樹徳高)
副将:林田泰嘉(経営4・日体大柏高)1勝
大将:山田珠大(文2・埼玉栄高)
交代選手
新阜琳太郎(商2・鳥取城北高)
アリユンエルデネ・スフバット(商4・鳥取城北高)2勝
小坂憲史(商3・鳥取城北高)
1・2回戦はそれぞれ優勝、準優勝を果たした日体大、日大に0-9の完敗を喫し、続く3回戦では中大と対戦。先鋒戦は専大の不戦勝となると、二陣戦は先日行われた全国学生相撲個人体重別選手権大会75kg未満級を制した栩内陽向(商3・弘前実業高)が出場し、浴びせ倒しで相手を破って2点を先取。しかし、各選手粘りを見せたが、そこから7点を奪われて2-7で敗れた。
▲優勝した勢いそのまま、好調を維持する栩内
4回戦も2-7で落とし、残留に向けて後がなくなった専大は同じく4連敗中の早大との大一番を迎える。先鋒の小林海偉(法4・日体大柏高)が土俵際で粘りを見せて押し出しで相手を破ると、二陣は不戦勝で2点を先取。三陣戦は3回戦から交代で入った大黒柱のアリユンエルデネ・スフバット(商4・鳥取城北高)が積極的な立ち上がりから危なげなく、押し出しで相手を退けて幸先の良いスタートを切った。
▲自身3試合目で初勝利を挙げたスフバット
続く四陣戦は敗れたものの、中堅の鈴木覇都(経営2・明大付属中野高)が意地を見せる。体重で上回る鈴木は、早大の鈴木大介選手を難なく押し出して貴重な1点を得た。今大会初めてポイントを奪取した2年生は「プレッシャーはあったが、その中でも周りのみんなから『落ち着いて』と言われてしっかり(自分の)相撲が取れた」と語った。その後は不戦勝で1点を加えて5-4で早大に競り勝ち、今大会初勝利を挙げた。
▲押し出しで勝利した鈴木
初勝利で勢いに乗りたい専大だったが、6・7回戦は三陣以降が波に乗り切れずに2連敗。最終的には1勝6敗(14点)となったものの、全敗の早大を上回って7位に入り、目標としていた1部残留を達成した。
蒲田勝太監督は「9人でやる大会で部員が12人しかいない中、総力戦で残留した。それを踏まえると、素晴らしい結果だと思う。(体重の)軽い方が頑張った」と語り、ともにチームトップの5点を奪った先鋒の小林と二陣の栩内をねぎらった。
▲選手達と戦況を見守る蒲田監督
大活躍を見せた小林は「日体大、日大以外にはしっかり勝てたというのは大きかった」と振り返った。11月には全国学生相撲選手権大会(以下インカレ)が控える中、最上級生は「小学校1年生からずっと相撲をやっていて最後の大会になる。悲しい部分もあるが、今までやってきた力を全部出せるように頑張りたい」と意気込む。
3年生としてチームを引っ張った栩内は「(残留を果たし)ほっとしている。個人の成績としては5勝2敗で日体大、日大に負けてしまったが、それなりの結果を残せた」と笑顔を見せた。全国学生相撲個人体重別選手権大会で優勝したことによってインカレの個人戦出場権を獲得し、「(インカレの)相手は本当に強いと思うので、できれば1勝を目指していきたい」と今後を見据えた。
<全試合結果>
1回戦 日体大 0-9 2回戦 日大 0-9
3回戦 中大 2-7 4回戦 東洋大 2-7
5回戦 早大 5-4 6回戦 拓殖大 2-7
7回戦 東農大 3-6
文・写真=竹田一爽(文3)