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2024.09.22
陸上競技

【陸上競技部】「箱根路最短復帰へ 期待背負う走者たち」 ④新井友裕

 101回目の箱根駅伝の予選会が10月19日に開幕する。昨年、箱根路への連続出場が3でストップした陸上競技部。最短での箱根路復帰へ向け、命運を握るランナーや成長著しいメンバーの声をお届けする。(インタビューは8月26日に行いました。)

目指すは“専大史上トップランナー” エース新井は更なる高みへ

 専大の3年生エースが箱根予選会に向けて充実したシーズンを送っている。新井友裕(文3・浦和実業高)は5月の関東インカレで10000mに出場し、29分11秒37とまずまずの成績を記録。続く6月の全日本予選では、ダンカン・マイナ(商1・専大熊本高)とともに最終組を任されると、チームトップのタイムをマークした。「昨年は怪我で前期は1回も走っていなかった。今年はそれなりに良いタイムで、最低限走れた」と振り返る。

▲1年次以来の出場となった関東インカレ

自信を深める夏合宿

 そうした中で迎えた夏合宿。1次合宿では練習を外すこともあったが、2次合宿からは本領を発揮し、チームを引っ張っている。3年生ランナーは「今までで1番距離を踏めているので、自信になっている」と確かな手ごたえを口にした。

 ここまで強度の高い練習をこなしているが、足へのケアも欠かさない。「昨年とかは結構怪我が多くて満足に(練習が)できなかったので、ジョグとかはできる限り負担を軽減しようとしている」。2次合宿のジョグ練習では足への負担が少ない競技場を周回するなどの工夫も取り入れている。

▲足への負担を考慮し、競技場を周回する新井

学年内での競争が激化

 また、今夏の合宿ではチーム内だけでなく、学年内の競争意識も高まっていると新井は話す。「今年は3年生を中心に引っ張っていく感じがある。特に僕や手塚(=手塚太一、経営3・那須拓陽高)、藁科(=藁科健斗、経営3・横浜高)、福田(=福田達也、経営3・市立橘高)とかは競争意識をもってやっているし、その下はできる限りその4人に追い付こうという意識は高い」。新井を含む3年生カルテットを筆頭に競争は激化している。

▲「チームの雰囲気は本当に良い状態」と話す

他校と戦える選手へ

 昨年の予選会は目標としていた63分台をマークしたが、総合73位に終わった新井。チームも本戦出場を逃し、他校との差を痛感した。「まだまだ歴代の髙瀨さん(=髙瀨桂さん、令5・経営卒)、木村さん(=木村暁仁さん、令6・経営卒)、監督(=長谷川淳監督)とか(と比べて)練習はできていない。上位を目指すにはそういう練習ができなきゃいけない」と専大屈指のランナーの名前を挙げ、予選会までの厳しい課題を自身に課している。

 約1か月後に迫った箱根予選会。“専大史上トップランナー”を目指す3年生は、更なる高みへまい進する。


文・写真=竹田一爽(文3)