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JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部
第14節 VS東京農業大学サッカー部
9月21日(土) 13:00Kickoff
@東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド(東京都世田谷区)
専大 3-4 東農大
得点者 専大 松本、道白×2
東農大 中條×2、堀井、荒木
第14節は東京農業大学と対戦し、3ー4で敗れた。専大は東農大に序盤から押し込まれると、先制を許すが、徐々にペースを握って松本のゴールで追い付く。それでも、前半終了間際にCKから痛恨の追加点を献上。後半も相手にペースを握られると、2失点を喫してしまう。その後、攻勢に出る専大は道白の2得点で1点差までに迫るものの、反撃は及ばず。この黒星で3連敗となり、昇格に向けて正念場を迎えている。
▲後半から出場し、2得点を挙げた道白
〈試合前情報〉
直近のリーグ戦からのスタメン変更は5名。志村、藤井、戸田、山下基、河野が外れ、橋本清、岡田、小林、橋本燦、松本が入る。
以下、スターティングメンバー(4-2-3-1)
GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)
DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高) 後半31分 OUT
DF 15 日隈 雄太 (ネット情報3・芦花高) 後半0分 OUT
DF 23 橋本 清太郎 (文3・流通経済大柏高)
DF 20 岡田 海人 (法2・浜松開誠館高)
MF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)
MF 17 小林 亮太 (経済2・仙台大附属明成高)
MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高) 後半17分 OUT
MF 22 橋本 燦 (ネット情報1・帝京長岡高)
MF 19 松本 皐誠 (商3・東海学園高) 後半24分 OUT
FW 9 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半17分 OUT
途中出場
MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半0分 IN
FW 11 仲本 隼翔 (経済3・松商学園高) 後半17分 IN
MF 7 米山 導 (経済4・横浜高) 後半17分 IN
MF 16 増田 幸弥 (商3・星槎国際高)後半24分 IN
DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高) 後半31分 IN
〈試合展開〉
約1か月半に及ぶ中断が明けてリーグ戦が再開。専大は先発メンバーを大幅に変えて3位の東農大と対戦すると、立ち上がりから圧倒されてしまう。前半8分に専大の右サイドを突破され、クロスを上げられると、ペナルティエリア中央でフリーになっていた相手にヘディングで押し込まれて先制点を許す。
その後も押し込まれる時間が続くが、専大が徐々にペースを握り始める。前半33分には左サイドの敵陣深くから山下晶が右足でクロスを送ると、ゴール前に飛び込んだ松本が頭で合わせる。このシュートがネットを揺らし、松本の今季リーグ戦初ゴールで同点とする。
▲同点ゴールを奪った松本
勢いを増す専大は相手ゴールに迫るものの、得点は奪えない。すると、前半終了間際に左CKを東農大に与えてしまう。インスイングのボールに打点の高いヘディングで合わせられ、痛恨の追加点を献上。今季初先発となったセンターバックの橋本は「声掛けの部分やマークの受け渡しは、もっとはっきりしないといけない」と悔やんだ。
▲前半終了間際に手痛い失点となった
1点ビハインドで試合を折り返した専大は、後半頭から道白を投入。前半はボランチでプレーしていた松村をディフェンスラインに下げて4ー3-3の攻撃的な布陣で反撃を狙う。しかし、流れは変わらずに東農大が主導権を握ると、後半14分にまたもCKから得点を許してしまう。その後も攻めあぐね、後半27分にはスローインの流れからヘディングシュートを決められて今季最多の4失点目を喫する。
▲3失点目は上林が一度は防いだものの、押し込まれた
1点でも返したい専大イレブンは、ここから奮起。後半32分にセットプレーを得る。途中出場の増田が左足でふわりとした浮き球をゴール前へ供給すると、道白がバックヘッドでシュートを放ち、このボールがゴール右隅に吸い込まれる。「良いボールをくれたので、少し触って入った」という道白の技あり弾で、2点差に迫る。
▲相手GKの前でヘディングする道白
専大は途中出場の選手を中心に積極果敢に攻め入ると、後半アディショナルタイムには道白が個人技で持ち運び、ペナルティエリア手前から左足を振り抜く。鋭いシュートはゴール左下の隅に流し込まれて遂に1点差に。それでも、反撃は及ばずに3-4で試合は終了した。昇格を争う相手のストロングポイントを封じることができず、この黒星で3連敗となり、2部昇格に向けて正念場を迎えている。途中出場を果たし、攻撃を活性化させた志村は「負けはネガティブだが、もうここからチームとして上がっていくしかない」と前を向いた。次節は連敗ストップを目指し、東京経済大学との一戦に挑む。
試合後、インタビュー
道白優斗
○途中出場から2得点で抜群の存在感 ルーキーながらチームトップの6得点
試合を振り返って
「負けていたので、自分は『流れを変えて絶対勝ちにしよう』という気持ちで入った。逆転はできなかったが、流れを変えられたなと思う。なかなか相手のブロックが堅くて、中央突破で崩そうとしたが、難しくて思い通りにはいかなかった」
1点目を振り返って
「もし(ボールが)来たらいいなと思って(ポジションに)入っていて、(増田)幸弥くんが良いボールをくれたので、少し触って入った」
2点目を振り返って
「仲本(隼翔)くんに(ボールが)入って、そのセカンドを拾うというのは自分がやれとずっと言われていたので、そのままその形で決められたので良かった」
途中出場が増えているが、どのようにしてチームに貢献したいか
「足の怪我もあるが、怪我を悪化させないようにどんどんパフォーマンス上げていって、勝たないと2部昇格できない。勝たせるという気持ちでこれからもやっていきたい」
3連敗はどのように捉えているか
「中断明けの1発目は結構大事で、自分達も結構気合が入っていたが、セットプレー2発で勿体無い失点だった。本当に勝てた試合だと自分でも思っている。もうさすがに連敗でもしたら上がれないので、次は絶対勝って連勝していきたい」
橋本清太郎
○今季初出場初先発 4失点喫するも随所で奮闘
試合を振り返って
「個人的にはデビュー戦だったが、センターバックを任された中で、結果的に4失点という不甲斐ない結果になった。全部自分の責任だが、切り替えてやるしかないので、次節以降はしっかり自分で修正して、無失点で勝てるようにやっていくだけだと思う」
セットプレーからの失点が多かったが
「相手がロングボールを蹴ったところで、自分含め、ディフェンスラインが跳ね返せなかったのが原因でセットプレーになっている。簡単にセットプレーを与えないのもそうだが、セットプレーになった時に声掛けの部分やマークの受け渡しは、もっとはっきりしないといけないので、そこは練習で合わせていきたい」
サイドハーフへのロングボールもあったが
「自分から(松本)皐誠というところは、練習試合から結構狙い目となっている。そこを狙いつつ、そこへ蹴ると間も空いてくるので、使い分けをもっと(していきたい)。今日は上手くなかったけど、次からはもっと狙っていけるようにしたい」
3連敗はどのように捉えているか
「今日は前線が3点取ってくれて、4失点で負けるというのは、もう完全に後ろの自分達のせい。後ろが責任を持って勝つだけなので、そこは修正したい」
志村ぼん
○目標として掲げていた関東大学選抜入り果たす
試合を振り返って
「あの時(投入時)は4―1で負けていて、自分に求められていることは、クロスの部分や攻撃の厚みを増やすことだと思う。今日はそこを増やせたが、もっともっとチームに貢献できたらと思う」
大学選抜での活動は
「その時は結構調子も良くて、自分の得意な左足や間に差すパスは出せた。周りの選手達もスピード感や質の部分も高いと感じたので、チームに還元していきたいし、その基準で常にプレーしていかないといけない」
3連敗はどのように捉えているか
「中断明けで今日の試合に負けてしまって3連敗という形で、負けは結構ネガティブだが、もうここからチームとして上がっていくしかない。しっかり前を向いて全勝するつもりで、1つになってやり続けるしかない」
次節は9月28日に東京経済大学キャンパスグラウンドで東京経済大学と対戦する。
文・写真=竹田一爽(文3)