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2024.09.25
陸上競技

【陸上競技部】「箱根路最短復帰へ 期待背負う走者たち」 ⑦具志堅一斗

 101回目の箱根駅伝の予選会が10月19日に開幕する。昨年、箱根路への連続出場が3でストップした陸上競技部。最短での箱根路復帰へ向け、命運を握るランナーや成長著しいメンバーの声をお届けする。(インタビューは8月26日に行いました。)


長所のスタミナ強化が功を奏す 予選会初出走を狙う具志堅一斗

 勝負の2年目を迎えた島人ランナーがめきめきと頭角を現している。沖縄県出身の具志堅一斗(経営2・コザ高)は、5月の関東インカレにハーフマラソンで初出場すると、安定した走りを見せて14着と健闘。本人も「自分で思っていたより良い順位でゴールできた」と振り返った。

 しかし、国立競技場で充実した走りを見せた一方で、昨年のリベンジを誓った全日本予選では思うような走りができず、チームも総合16位に沈んだ。2年生ランナーは「後半は脱水気味になって動かなかった。日頃の水分の取り方の意識がまだ甘かった」と調整力を課題に挙げ、箱根予選会に向けて改善を図っている。

▲力走を見せた関東インカレ

○長所を重点的に強化

 自身の武器を『スタミナ』と語る具志堅は、ハーフマラソンで戦える体づくりを目指し、今年から長所を伸ばす方針を決めると、練習量も大幅にアップ。「去年の月間走行距離が大体600km前後だったが、それを700km前後ぐらいまで増やした」と話す。普段からタフな練習をこなしてきたことで、自身2度目の夏合宿も「ここまで(2次)の練習はきつすぎるということもなく、全部できている」と自信をのぞかせる。

▲短所に挙げた『スピード』は坂ダッシュや大桃トレーナーによるウエイトトレーニングで補っている(写真左)

 箱根予選会初出走を狙う若武者だが、今年3月の日本学生ハーフマラソンで立川の地は経験済み。コースは予選会と若干異なるものの、注意すべきポイントは心得ている。「(3月は)公園内に入る前で力尽きちゃってズタボロだった。そこはリベンジしていきたい」と気合は十分だ。加えて、自身の持ちタイムについても触れ「ハーフのタイムだったら(チームで)9番目。でも9番だからといって遅くて良いわけではない。逆に自分が3分台で行ければ、その上の8人は絶対に3分台で来れるので」とチームを引っ張る走りを目指す。

▲初の箱根予選会での活躍を誓う

○予選会そして本戦へ

 地元、沖縄では箱根駅伝の放送はされておらず、小さいころからの憧れはないと話す具志堅。それでも、「ここまで応援してくれた親とか、陸上に誘ってくれた中学の時の担任や今指導してくれている監督、マネージャーが1番喜ぶのは、本戦で活躍することだと思う」と恩返しを誓う。

 2年生ランナーは長所のスタミナを武器に初の予選会出走を虎視眈々と狙う。


文・写真=竹田一爽(文3)