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101回目の箱根駅伝の予選会が10月19日に開幕する。昨年、箱根路への連続出場が3でストップした陸上競技部。最短での箱根路復帰へ向け、命運を握るランナーや成長著しいメンバーの声をお届けする。(インタビューは8月26日に行いました。)
昨年の悔しさ晴らす走りを 手塚太一
▲手塚太一
○好調からの大転落
手塚太一(経営3・那須拓陽高)は昨年の夏合宿、どの練習でも好結果を残し、チーム内で1,2番目を争うほどの好レベルに成長。"チームのエースになる”と強い自覚が芽生え、予選会へ胸を高ぶらせていた。しかし、本番の2週間前にアクシデントに見舞われてしまう。自らを追い込んで練習の強度を上げた結果、脚へのダメージが大きくなり痛みが発生。万全の状態からはほど遠く本番を迎えてしまい、チーム9番手の結果に終わった。レース後は「最後の最後で詰めの甘さというか、完璧な状態で臨めなかったというのが自分として悔しいですし、チームに対しても申し訳ないと思う」と悔しさで溢れていた。そんな当時を「意外と(自分の)キャパを越えていたのかなっていうのは思う」と回想する。
▲昨年の予選会。本調子からはほど遠かった(提供=相川直輝さん)
○悔しさから学び
味わった悔しさを晴らすために今年は身体に対する意識を強く持つ。「(強弱のバランスが)難しいけど、追い込まないといけないところと抑えるところの差を付けたり、コーチとかとも話したりしながら、メリハリを大事にしようとしている」と痛みを抱えることなくスタートラインに立つことを最低限の意識として据えてきた。また、本番に向けて時間も限られてきており「ここからは小さい痛みでも(後々)響いてくる。まずはケガをしないように気をつける」と自らの身体に細心の注意を払う。
▲練習中。今年は特に自らの身体に意識を置く
○周囲に刺激受ける今季
今季は前半戦、故障と復調を繰り返してしまい、思うようなものではなかった。その間に関東インカレや記録会が行われ、同期や後輩の好走に刺激された。「周りが強くなっているが、自分はまだまだ。追いつき追い越せでやっている」と力を込める。「まずはチームが勝つことが1番なので。引っ張る役割を果たしたい」と予選会に向けての決意を明らかにした。
▲今年1月の大阪ハーフマラソンに出走後は故障と復帰の繰り返しだったが、今は予選会に向けてのキーピングに努める
○今年こそ本番で力発揮へ
本番でピークを迎えられるよう調整を進めている3年生ランナー。今年こそ最高のパフォーマンスを本番で発揮し、昨大会の雪辱を果たしてみせる。
文=河上 明来海(文4)
写真=陸上競技部提供、