最新ニュース
〈第100回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月7日 明大和泉キャンパス 専大65ー49筑波大〉
リーグ戦第7節、3勝3敗の専大は筑波大と対戦。序盤から淺野ケニー(経済4・洛南高)を中心に得点を重ね、試合をリードした。しかし第2Qは、お互いシュートが決めきれず試合が停滞する。続く第3Qでは1点差まで追いつかれるも、最後まで守り抜き勝利した。
試合は専大の得点から始まった。第1Qから淺野、市場脩斗(文4・市立船橋高)が3ポイントを沈め、専大の高い得点能力を発揮。立ち上がりに成功した専大は、その後もオフェンスが停滞することなく、良い流れのまま10点差を付け20-10で終える。
▲序盤から得点を量産する淺野
▲3ポイントを放つ市場
第2Qは、アピアパトリック眞(商1・福岡第一高)のリバウンドや市場、清水愛葉(文3・北陸学院高)の3ポイントなどの活躍により、第1Qからのリードを守ったまま35-28で試合を折り返した。しかし、なかなかシュートが決まらず、こう着した場面もあった。淺野は、「僕たちの課題の第2Qでちょっと相手に詰められてしまった。 離せるところで離しきれなかったというのが僕らの課題なので、 まだまだなのかなと思う」と語った。
▲リバウンドを制し、果敢に攻撃するアピア
▲シュートを放つ清水
第3Qに入ると、序盤から筑波大に8点を連続で挙げられる。その後もじわじわと追い上げられ、1点差まで迫られる場面が二度あった。しかし、逆転を許すことはなく、淺野の得点で再び突き放した。アシストで活躍を見せ、最長出場だった齋達也(文4・東北学院高)は「オフェンスは別に悪い形ではなかったので、入らなくても、その後のディフェンスだけしっかりして、 セカンドチャンスだけやられないように心がけた」と振り返った。
▲冷静に指示を出し続けた齋
最終第4Q、第3Qでの筑波大の猛攻を跳ね返し、オフェンスの流れを取り戻した専大は、強固なディフェンスを継続しながら追加点を量産する。ペイントエリアでの得点から更にリードを広げ、その後も簡単に筑波大の得点を許すことなく、65-49で勝利した。
今試合、大活躍のヒーローだった淺野。最多24得点12リバウンドのダブルダブルを記録し、勝利に大きく貢献した。自身の活躍については、「久々にこういうスタッツを残せたのですごく嬉しい。第1Qでファウルを2回してしまい、プレイタイムが伸びなかったところが、24点取ったからこそ、もったいなかったと思う」と喜びつつも反省を口にした。
▲攻守ともに躍動した。
佐々木優一監督は、「筑波大は、まだなかなか勝ち星が出ていないが、能力も高いし爆発力もある。なので絶対に負けられない、負けたくないという気持ちをディフェンスとリバウンドに40分間しっかりと込めようと考えた。相手は身体能力と高さがあるチームなので、シュートが入らなくても、セカンドチャンスでやられるケースを1番想定していた。途中苦しくなったり、追いつかれたりした部分はあったが、我慢して、セカンドチャンスをやらせない。取られた後も気持ちを切らさず、失点に繋がらさせないという形で、我慢できたのが最後の結果に繋がったと思う」と試合を振り返った。
▲試合中の佐々木監督
次の試合後のバイウィークについては、「リーグ戦が始まったことで、ちゃんとした練習っていうのができていなかった。使いたい選手も多くいるが、なかなかチャンスをあげられていない。ここでもう1回、組み合わせや選手同士のコミュニケーションなど、チームとしての組織力を練習の中で構築して、次のゲームに向けてワンランクチームレベルを上げていきたい」と今後に向けての構想を語った。
文=臼井千晴(文1)
写真=君嶋悠樹(経済1)