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2024.09.03
レスリング

【レスリング部】悔しい準優勝 次戦に向けての思い語る

〈令和6年度 全日本学生レスリング選手権=8月23~26日、駒沢屋内競技場〉

 8月26日に行われた全日本学生選手権の最終日には、フリースタイルの4回戦以降の試合が行われた。この日、専大からは5人の選手が出場し、61キロ級の向田旭登(経営3・花咲徳栄高)、79キロ級の高原崇陽(経済2・高山西高)が決勝に進み、61キロ級の石原弘幸(経営2・玉名工高)が準決勝まで勝ち進んだ。しかし、苦しい試合展開が続き、惜しくも敗退。専大の選手は優勝を勝ち取ることは出来なかった。

 

61キロ級の準決勝には、専大から石原が出場した。序盤に2点を取られてしまった石原は、そのまま点を返すことが出来ずに0-2で前半を終えた。前半の途中では、耳の怪我に加え、コンタクトが外れてしまうというハプニングがあった中での後半戦。「何が何でも金メダルを取ると言う気持ちでやっていた」という言葉通り、果敢に攻めにいった。しかし、前半からの相手の勢いは衰えることなく、連続得点を奪われてしまう。流れを持っていかれてしまった石原は、相手から点を奪うことが出来ずに0-10でテクニカルフォール負け。準決勝で敗退となった。

▲赤が石原。攻めの姿勢を見せる

 ▲レスト中の石原


この結果について石原は、「もう一つ上を目指していたので悔しい」と語る一方で、「目の前の試合一つ一つに集中して挑めたのでそこは良かった」と振り返った。まだまだ課題が浮き彫りになった試合だったと言う石原は、「年末の全日本に向けてしっかりと調整したいと思う」と今後についての思いを述べた。

 

同じく、61キロ級の準決勝にて、向田は中央大の佐藤大夢と対戦した。向田は、低い姿勢で相手の足をしっかりと狙う動きを見せ、先制点を得る。しかし、その後は1点を取り返され、1-1で前半を終えた。後半では、向田が有利に試合を進めて得点を重ね、4-1でリード。しかし、ラスト30秒で相手に2点の得点を許してしまう。流れが相手に向いたかと思ったものの、向田が粘りを見せた。そして、相手のチャレンジ失敗があり、向田に1点が追加され、5-3で勝利。決勝戦への進出を決めた。

決勝戦では、山梨学院大の須田宝と対戦した。前半では、両者拮抗した力を見せ、互いに2点ずつ得点を入れた状態で30秒のレストに入った。しかし、後半開始1分が経ったところで相手に足を取られ、アンクルを決められてしまい連続で8得点を入れられてしまう。そのまま流れを取り返すことが出来ず、最終2-13でテクニカルフォール負けとなった。目指していた優勝を掴むことは出来なかった。


▲青が向田。低い姿勢でしっかりと攻めにいく

▲相手のブロックに阻まれる


向田は、今大会を「2日目は全部接戦できつかったのですが、決勝戦は最後に点差が開いてしまい、テクニカル(フォール)で負けてしまったのが良くなかったと思う」と振り返った。また、準優勝という結果に対して、「優勝をしたかったが出来ず、点差も開いてしまい悔しい」と率直な思いを述べた。今後の目標については、「内閣総理大臣杯や全日本でも優勝したい」と、優勝に対する強い思いを語った。

 

79キロ級の準決勝にて、今井海陽(日本大)と対戦した高原。この試合では、序盤で2点のリードを取ったものの、後半に連続得点を許してしまい、2-4と、今度は逆に2点のリードを取られてしまうという展開となった。そんな中、ラスト10秒で3連続得点を取るという驚異の追い上げを見せ、会場からは拍手があがった。その後、相手のチャレンジ失敗により1点のポイントが追加され、最終6-4で勝利し、決勝戦へと駒を進めた。

決勝戦では、早稲田大のガレダギ敬一と対戦した。この決勝戦は序盤から動きのある、激しい試合展開であった。高原は序盤から相手に2点のリードを許してしまう。その後も苦しい展開が続き、2点を取られ、0-4と4点をリードされた状態で前半を終えた。30秒のレストを挟み、後半戦でも相手のペースが続く。その中でも高原は粘りを見せ、2点をもぎ取った。しかし、その後は思うように点を重ねることが出来ず、最終2-10で試合を終えた。優勝にはあと一歩届かなかった。


▲赤が高原。相手のペースを崩すことが出来なかった

▲決勝戦後、悔しい表情を見せる高原


この決勝戦の内容について高原は、「相手の動きにはまってしまい、自分の動きが上手く出せなかったことがこの点差に繋がってしまったと思う。最後まで攻めに行く姿勢は見せられたのだが、技術的なところにつけ込まれてしまった」と悔しさをにじませた。「一つ一つの技術を身につければ、点差はそこまで開くようなことでは無いと思う」と語る高原は、今後の目標について、「学生チャンピオンを目指し、そこ(技術)を強化して、優勝できるように練習を重ねていきたい」と優勝に向けた思いを語った。


 ▲61キロ級の表彰式。左が向田。右が石原

       ▲79キロ級の表彰式。左が高原



文=米山初佳(文1)

写真=千葉里央(文3)