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〈令和6年度東京都ジュニア柔道体重別選手権大会=7月7日 東京武道館〉
専大は7日、9月の全日本ジュニア出場をかけ東京都ジュニアに出場。73キロ級で出場した鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)が優勝し、全日本ジュニアへの切符を掴んだ。
▲優勝した鎌倉
団体戦を経て行われた個人戦に専大から14名が出場する中、73キロ級の鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)は危なげなく準々決勝に進出。
鎌倉は準々決勝で石塚隼多選手(明大)と接戦を繰り広げ、互いに技を繰り出す激しい攻防が続いたが、延長戦の末、一瞬の隙をつき見事に勝負を決めた。「高校時代からの知り合いでとても強い。我慢の戦いだった」と振り返る。この勝利で全日本ジュニアの切符を手にした。
▲準々決勝を戦う鎌倉
準決勝も危なげなく一本をとり、決勝へ進んだ。決勝では荒川琉正選手(足立学園高)と対戦。両者とも積極的に技を繰り出すも、なかなか決め手に欠ける展開が続いた。時間内では決着がつかず、惜しくも一本を取れないまま延長戦に突入。延長戦でも掴み合いに苦戦し、組み合うことができない状態が続いたが、最後に鎌倉が一本を奪って優勝を果たした。
▲決勝の様子
試合を振り返り、鎌倉は「相手が強いことはわかっていたが、もっとやれることはたくさんあるし、もっとできるはずだと感じている」と分析した。全日本ジュニアの出場権を獲得し、「9月の大会に向けて練習に励み、周囲への感謝を忘れず、着実に準備を進めていく」と意気込みを語った。
藤田純監督は鎌倉について「ジュニアレベルでは負けられない選手。プレッシャーを跳ね返す努力が実った」と評価。「勝たなければいけない試合で勝つのは難しい。本当によくやった」と称えた。
一方、専大の他の選手たちも奮闘。5名が3回戦まで進出するも、強豪相手に敗退した。藤田純監督は「鎌倉が優勝したのは素晴らしいが、他の選手も本当にすごかった。互角以上の試合をしてくれて、よく頑張ってくれた」と選手を称えた。東京のレベルの高さを踏まえ、「これだけできたのはすごい」と評価しつつ、「あと一歩で勝てなかった選手もいる。最後の詰め、決めるところを大事にして勉強しなければいけない」と今後の課題も指摘した。
▲3回戦で敗れた飯村
鎌倉の優勝を中心に、専大柔道部全体の奮闘ぶりが際立った大会となった。9月の全日本ジュニアの更なる飛躍が期待される。
文=冨田心暖(ネット2)
写真=北原倖多(文3)君嶋悠樹(経済1)