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2024.07.09
卓球

【卓球部・女子】 勢いのまれ全国制覇に1歩及ばず 準優勝で閉幕

2024年度第93回全日本大学総合卓球選手権大会 (団体の部)7/4〜7日   =大阪府堺市・大浜だいしんアリーナ〉


大会は最終日を迎え、4強に残った各校が激突。前日、磐石の戦いぶりでベスト4へ駒を進めた女子は勢いそのままに準決勝でも中大をストレートで下す。9年ぶりの優勝へあと1つと迫ったが、同じ関東勢の筑波大に敗戦。悲願達成とはならなかった。

▲春リーグは優勝するも、全国では悔しい2位だった女子


 春の関東王者として、全国覇者を狙ったが惜しくも叶わなかった。迎えた決戦の相手は今春4-1で下していた筑波大。だが、昨年覇者・愛知工大や関西の強豪・同志社大を下してきた相手の勢いは凄まじく、飲み込まれた。


悔しさ溢れ落胆  自分を責めたキャプテン

「優勝しかもう目指してなかったのでとても悔しい。(相手は)リーグ戦とは(雰囲気が)違って向かってくるような勢いがあった」と主将の出澤杏佳(文4・大成女子高)は肩を落とした。出澤は1番手として起用されるも、中田選手に3-1で敗戦。勝ち頭としてチームに勢いをもたらしてきたエースのまさかの敗戦は痛手となった。

▲決勝1番手で黒星を喫した


「自分が勝たなければいけない中で負けてしまって、チームに迷惑をかけて申し訳なかった」と先日の関東学生選手権で完勝していた相手だったが、フォアハンドのショットは勢い強かった。「戦術的に対応出来なかったのと、気持ちに余裕をもってしまっていた気がする。向かっていく気持ちに押されてしまった」と振り返る。2セット目を取り返すものの、その後は反撃の糸口を掴めず1-3で今大会初黒星を喫した。

▲中田選手(手前)とは先月の戦いでは勝利するも、今回は勢いが違い、対応しきれなかった


それでも、1年次から主軸を担ってきたエースは入学後初めての団体戦インカレで決勝進出。「春リーグよりもチーム力があって戦えたと思うので、そこは良かった」と前を向いた。

▲最後のインカレで初の決勝の舞台。チームを率いる立場としてチーム力を評価した


監督も悔しさ吐露   相手の強さ認める

  指揮を執る加藤充生樹監督も準優勝という結果に悔しさをにじませた。「本当に悔しい。優勝しかなかったので。こちらのオーダーは完璧だった。筑波が強かった」と相手の実力に脱帽。特にインカレ特有の5人制ルールにおける筑波大の強さは警戒していたといい、「最初の2人がシングルスではかなり強い。うちは(リーグ戦の)7人制だったら層が厚いがインカレでは向こうが上の可能性はあった」と明かした。警戒していた強さに加えて強豪校を次々と撃破した勢いも合わさり、専大は押される展開を拭えなかった。

▲選手と同様、それ以上に結果を悔やんだ監督。インカレルール特有の筑波大の強さを語った


来年度の大会にはシード権を獲得することになり出場は確定。ただ、長らくチームの顔となっていた出澤が抜けるため、戦力ダウンが予想される。「来年、出澤がいない中で優勝できるか。これからが大切になる」と後輩たちへ発破をかけた指揮官。まずは10月末に行われる個人のインカレへの全員出場を目標に定め、練習に励む。



春は歓喜で溢れるも、全国大会ではわずかに及ばず悔しい結果に終わった。秋季リーグで敗れた筑波大にリベンジし、覇者となって再び歓喜を味わう。


文・写真=河上 明来海(文4)