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2024.06.10
バスケ

【男子バスケ部】ディフェンスを貫き劇的な逆転 3位入賞

〈第64回関東大学バスケットボール新人戦=6月9日  日体大世田谷キャンパス  専大71-66中大〉

 

▲盾とトロフィーを受け取る主将の2人


 準決勝で敗れた専大は3位決定戦で中大と対戦した。前半は主導権を握られ、追いかける展開が続く。そんな中、第4Qに試合は大きく動いた。試合全体を通して我慢してきたディフェンスが相手に効き始める。さらに介川アンソニー翔(商2・開志国際高)や土屋来嵐(経済2・桜丘高)の得点から逆転に成功し、試合に勝利した。新人戦は3位で幕を閉じ、個人賞として介川が優秀選手賞を受賞した。


▲試合後、健闘を讃え合う選手たち


 まずペースを掴んだのは専大だった。土屋の3ポイントやジョベモハメド(商2・高知中央高)の高さを生かした攻撃から得点を積み重ねる。しかしその後中大にオフェンスリバウンドを取られ続け連続得点を許し、第1Qを19-19で終えた。


▲ダンクを決めるジョベ

▲試合を通して厳しいディフェンスを受けるもダブルダブルの活躍を見せた。


 第2Qに入ると、相手の3ポイントや速攻を立て続けに決められ、12得点を連続して取られる。昨日敗れた日体大戦と同様の第2Qでの失速は、暗雲が漂う展開となった。タイムアウト後、介川の速攻などからなんとか立て直し後半へ望みを繋げた。


 逆転を誓った後半、専大が得意とする速い展開のバスケを多用し得点を重ねるも、相手も負けじと得点を決める。土屋のアタックなどから点差を2点縮め、8点ビハインドで第3Qを終えた。


 第4Qになると、専大が試合を通して徹底してきたディフェンスが相手のオフェンスを止め始める。苦しい時間も我慢し続けたディフェンスは、相手の体力を確実に削っていた。これまで猛威を振るった中大の得点が第4Qは7点で終わった。オフェンスでは主将の山口隼(経営2・北陸高)の3ポイントを皮切りに速い展開で得点を積み重ねた。介川はこのクォーターだけで7得点を決め逆転の立役者となった。

 今試合初めてスターターに起用された山口は「今大会を通して中々自分の思うようなプレーができなかったが、ベンチのメンバーからも思い切って打とうと声をもらっていた。いいディフェンスからトランジションの流れを作ることができ、あのような場面で決めきれたのはとても大きかった」と話した。


▲主将の山口はもう一人の主将・加藤律輝(経営2・羽黒高)が怪我で負傷する中チームを引っ張った。


 今試合チーム最多の20得点を決めた土屋は「今大会を通してスコアラーとして起用されていたのでその役割を果たせたのでよかった。3ポイントについては大会を通して調子が良かったので積極的に狙っていった」今後の展望は「次のインカレ戦では日体大にリベンジして優勝を目指していきたい。また、去年はリーグ戦に絡めなかったが、今年はリーグ戦に出てチームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。


▲スクリーンからリングへアタックする土屋(左)

 ▲この日は3ポイントを3本沈めた。

同じく20得点を挙げた介川は「相手の3ポイントが当たって追いかける展開ではあったが、試合を通して自分たちのディフェンスが良く、そのおかげで勝てたと思う」後半の活躍について「相手のディフェンスが下がっている印象があったので、打てるところは全部打つつもりでプレーした」と話した。


 佐々木優一監督は今日の試合を振り返って「最終戦で満身創痍の状態ではあったが、きつい状態をどれだけ気持ちで乗り越えられるかがとても重要なポイントだと思っていた。相手もいいバスケをしていて追いかける展開になったが、最後逆転することができ勝てたことはチームとしていい経験になったし、いい勝利だった」と選手たちを讃えた。さらには「3位という結果には誰も満足していない。7月にインカレがあるのでそこに向けてしっかり準備していきたい」と謙虚な姿勢を見せた。


個人賞

介川アンソニー翔 優秀選手賞



 専大の新人チームは7月8日から北海道で開催される、第2回全日本大学バスケットボール新人戦に出場する。


文=君嶋悠樹(経済1)

写真=髙野葵葉(文3) 、臼井千晴(文1) 、髙橋沙瑛(文1) 、バスケ部提供