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2024.06.09
バスケ

【男子バスケ部】因縁の相手、日体大に惜しくも敗れる

〈第64回関東大学バスケットボール新人戦=6月8日  日体大世田谷キャンパス  専大57-67日体大〉


▲ 自分達の流れを引き寄せることができず、準決勝敗退。


 白鷗大を下し、準決勝に進んだ専大は、春季トーナメント決定戦で敗れた日体大と新人チームで再戦。前半から互いにしのぎを削る攻防を繰り広げた。しかし、相手のゾーンディフェンスに対応できず、自分達のリズムを狂わされてしまう。後半、土屋来嵐(経済2・桜丘高)の機転とジョベモハメド(商2・高知中央高)の連続得点で奮闘するが、苦杯を喫することとなった。


 激しい攻防の中、最初に得点を挙げたのは土屋。そこから山口隼(経営2・北陸高)やジョベが順調に得点を積み重ね、ロースコアで試合が進んだ。しかし、前半残り5分というところで、小澤飛悠(日体大)のフリースローによる逆転を許してしまう。後半に入り、相手のペースを崩そうと試みるものの、得点が決まらず苦しい場面が続く。主力である介川アンソニー翔(商2・洛南高)が厳しいマークで得点に絡めない中、土屋の攻め気をもってリングに向かっていくプレイやジョベの連続得点で逆転の兆しが見られた。しかし、日体大がタイムアウトで専大の勢いを制止。点差は思うように縮まらず、最終的には10点ビハインドで試合は終了する。


 ▲ディフェンスに当たり負けずに連続得点を決めるジョベ。


 相手のエースであり、日本代表チーム第1次強化合宿に参加していた小澤にマッチアップした介川は、「20得点オーバーを防ぐようにディフェンスしていた。しかし、最後にバスカンを取られてしまったので、そこはもう少し頑張れたかなと思う」と述べた。


▲介川は厳しいマークにより得点に絡めず苦しい時間が続く。


 前半、得点に多く絡み、チームで2番目に長い、37分というプレイタイムを刻んだ古澤然(経営2・八戸学院光星)は、「ゾーンディフェンスにうまく対応できなかったことが敗北に繋がった」と悔しさを滲ませた。


▲ディフェンスに当たられてもシュートを決める古澤。


 後半の追い上げに貢献した土屋は、「ディフェンスのアンダーピックの部分で自分達が有利だと思ったため、そこで自分を起点にして得点に繋げ、キックアウトするようにした」と述べ、ゾーンディフェンスに苦しむ中、そこから抜け出す活路を見出した。


▲攻め気を持ってゴールに向かう土屋は後半の追い上げに貢献した。


 キャプテンの山口は、「チームがうまくいかなくなった時に常に声をかけることを心がけていた」と述べた。明日の試合については、「負けたことは変えられないので、新人インカレに繋げられるよう、今日のことはしっかり切り替えて、明日に向けてしっかり準備していきたい」と語った。


 佐々木優一監督は今日の試合について、「試合の入り出しは自分達のリズムでディフェンスの意識も高くていい状態でオフェンスに繋げられていて攻守のバランスが良かった」と良かった点を挙げつつも「相手のゾーンディフェンスに対し、チームとして方向性が定まらないままターンオーバーが増えた」、「オフェンスの上手くいっていない状態がディフェンスに影響してしまい、自分達のやるべきことを遂行できなかった」と反省点を述べた。後半の追い上げに関しては、「スクリーンプレイを使った土屋のアタックにより、ディフェンスを少し崩せたのでそれを早いうちからできていればゲームは少し違ったかなと思った」と述べた。


 今日の試合の反省を活かすとともに、アウトサイドシュートを打つ本数が増えると試合展開は変わってくるだろう。次戦は3位決定戦で、中央大と対戦する。


文=髙橋沙瑛(文1)

写真=髙野葵葉(文3) 、臼井千晴(文1) 、

        山村遼哉(商1)