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〈第64回関東大学バスケットボール新人戦=6月7日 横須賀 専大81ー66白鷗大〉
▲白鷗大に15点差をつけて勝利した。
専大が宿敵・白鷗大を下し、3年ぶりの準決勝に駒を進めた。序盤は古澤然(経営2・八戸学院光星高)や土屋来嵐(経済2・桜丘高)がアウトサイドから攻撃する。一時逆転を許し相手のペースでゲームが進むが、土屋のバスケットカウントを皮切りに点差を離す。その後、追いつかれることなく逃げ切り81ー66で試合終了。準決勝は因縁の相手・日体大と対戦する。
今大会で頭角を現した土屋は、順調にプレータイムを伸ばしチームに勢いをもたらした。第1Qでは3本打った3ポイントを全て沈め相手にプレッシャーを与える。第2Qの苦しい展開では3ポイントをマークされるが、ドライブで中に切り込みバスケットカウントで流れを引き寄せた。「リバウンドの後とかは流れを引き寄せるプレーをしないといけないので、自分が主となって流れを引き寄せることができてよかった」と振り返った。
▲「去年1年間我慢して努力してきたので、これを機にリーグ戦で絡めるようにアピールできたらいいかな」(土屋)。
加藤律輝(経営2・羽黒高)は3、4年生の推薦で主将に任命された。そんな加藤もプレータイムを伸ばし連日2桁得点を挙げている。「他の2年生も引っ張ってチームを支えてくれているので、自分はコートの中では声を出そうと意識している」とキャプテンシーを発揮する。
▲この日もフリースローを含めた10得点の活躍をした。
介川アンソニー翔(商2・開志国際高)は、李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会の代表を経験してフィジカル面とリバウンドの意識が強化された。また、高校や代表戦でチームメイトだった境アリーム(白鷗大)との一戦にもなった。「アリームは李相佰でリバウンドやプットバックとかで活躍していたので、そこを気をつけようと意識していた」とライバルの存在を力に変え、16得点8リバウンドの活躍を見せた。
▲介川の前にかつての戦友が立ちはだかる。
佐々木優一監督は「ゲームプランとしては、相手のディフェンスのプレッシャーが厳しいので練習でやってきたオフェンスを冷静にやっていこうというのと、アウトサイドで向こうのリズムにならないようにと話をしていた。それを40分間我慢して自分たちに流れを引き寄せるような良いゲームができた」とチーム一丸となって攻めの姿勢を見せた。
▲ジョベモハメド(商2・高知中央高)は27得点18リバウンドでダブルダブルを記録した。
▲野崎稜太(文2・近畿大附高)はコート内外でチームを盛り上げた。
準決勝の相手は、春季トーナメント決勝戦で敗れた日体大。「3、4年生たちが負けてしまった相手なので、新人戦でその借りを返せたらいいなと思っています」(加藤)とリベンジを果たす。
文=髙野葵葉(文3)
写真=髙野、山中美琴(文2)