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2024.05.30
野球

【野球部】最終戦快勝で勝ち点獲得 主将・小柴は首位打者に

〈令和6年度東都大学野球春季リーグ戦=5月29日 上尾市民球場 専大5-0国士大〉

 

 春季最終戦を勝利で飾り、今季3つ目の勝ち点を獲得した。3回裏、小柴滉樹(経営4・佼成学園高)の中前適時打で先制すると、そこからも打線が止まらず中野拳志郎(文3・小浜高)の適時打などで一気に4点を獲得。4回にも小柴が中前適時打を放ち5点差をつけた。また、先発の平田健眞(経営4・専大松戸高)も8回までを4安打無失点と好投すると、9回には大学初登板となる多田結祐(経済1・健大高崎高)がマウンドに立ち、三者凡退できっちりと抑え安定したピッチングを見せた。

▲好投した平田


 今試合で3安打2打点を記録した小柴は、打率.420で首位打者のタイトルを確定させた。今回の試合に関しては「とにかく積極的に振っていった。いい結果につながった」と好意的に振り返るも、春季全体を通しては「最初が出来過ぎていた部分もあった。ちょっと立て直せたのはよかったと思う反面、農大戦とか打っていれば優勝もあったので。少しというか、結構悔しかった部分もある」と後悔を残す。また、タイトルはあまり意識しすぎていなかったとするも「松永(知大、経済3・創成館高)には勝ちたいというところはあったから、そこだけ意識していた」と、春季の間打撃成績を競い合っていた松永に対して笑みをこぼしながら語る一面も見せた。

 

▲主将としても、またクリーンナップとしても全体を引っ張ってきた小柴


 先発としては今回が3回目の登板となった平田は、自身の無失点ピッチングを「良かったと思う。結構テンポも良かったので」と高評価で振り返る。その一方で「中盤で力んじゃって、少しマウンドでイライラしちゃって。まっすぐも走っていなかった」と反省点を述べるも、「後半からギアが上がったのでよかった」と安堵の表情を浮かべた。そのうえで、自身のピッチングの強みを「ランナーが出てからのギアの上がり方」と話す。「ランナー2塁とか、ピンチの場面になればなるほどインコースを強気で投げるだとか、気持ちが周りより強い」。

 また、9回に投げた多田については「技巧派。タイプが違うので結構勉強になる。1年生だけれど良い刺激を受けている」と話す。仲間からも刺激を受けながら、秋季は全試合無失点を目指す。

▲"ライバル"肥沼竣(商4・加藤学園高)は「丁寧に投げるタイプ」だと話す

 

 春季最終戦を勝利で飾った専大。主将としてチームを引っ張る小柴は、春季全体を振り返り「思ったよりバッター陣が良かった反面、ピッチャー陣が少し序盤の方でこけてしまった。チームとして投打が噛み合うのが少し遅かった」とし、秋に向けては「1カード目からそこが繋がっていかないと優勝は見えない。とにかく1カード目からしっかりお互いが入っていけるように準備していきたい」と語る。2部優勝、そして悲願の1部昇格へ向け、秋を既に見据えている。

 

▲試合終了後、喜びの表情を見せる野球部員たち

 

[中野拳志郎]

―今回の平田のピッチングについて

「ブルペンは全然よくなかったけれど、尻上がりに良くなっていった。ブルペンでは悪いほど試合では良いのが平田さん」

 

―今春の打撃の成績(打率.400で2部全体で2位)について

「小柴さんのバッティングをずっと見ていた。あの人は結構配球を読んでいて。自分もキャッチャーなので読むようになって、ちょっと打てるようになった」

▲8回無失点に抑えた平田中野バッテリー

 

▲今季が大きな飛躍のシーズンとなった中野


[多田結祐]

―ベンチには入っていたが、今回が初登板となった

「緊張したけれど、自分のボールを投げることが出来た」

 

―制球力が良いと感じたが

「まっすぐで押すというよりは、コントロールというか変化球の精度だったりとか、まっすぐのコースを結構練習したりするタイプなので、そこは発揮できたかなと」

 

―秋に向けては

「やっぱり神宮でやるのは夢でもあるので。秋に向けて、まっすぐのスピードを意識し練習していって、チームに貢献できるように頑張っていきたい」

 

 ▲初登板だった多田


文=山口由結(文4)

写真=河上明来海(文4)