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2024.05.30
卓球

【卓球部・女子】 3シーズンぶりの優勝から一夜  圧巻の無敗締め

〈令和6年度春季・関東学生卓球リーグ戦 5月25日 代々木第2体育館    専大4-1日大〉

  

 強者の力量を遺憾なく発揮した。前日、中大と無敗同士の戦いを制して見事2022年秋以来のリーグチャンピオンに。歓喜から一夜明けた最終戦も手を緩めることなく圧勝し、無敗で春季リーグ戦を締めくくった。

▲日大に4-1で勝利し、無敗でリーグを終えた


男子と同様に、優勝の立役者はチームを引っ張る主将とフレッシュな1年生の2人であった。


  2-1とリードして3番手の複合に出澤杏佳(文4・大成女子高)と首藤成美(文1・希望が丘高)が出場。ここまで5戦戦って無敗の強さを誇っていた。この日も両者の息はピタリと合い、相手を圧倒。ストレート勝ちを収めた。これで首藤は複合で無敗、シングルスでもわずか1敗で初のリーグ戦が終了。早大や中大戦ではエース級の相手から白星を挙げるなどチームを引っ張る活躍だった。「ダブルスは出澤さんに引っ張ってもらって、シングルスはベンチからの熱い声援のおかげで気持ちを強く持てた」と周囲に感謝。主将も加藤充生樹監督も大物新人について、「とにかくダブルスが上手い」と口を揃えており、本人も「得意で自信がある」と答える。高校時代から団体戦で複合を任されることが多く、 「小さい技から仕掛けて3球目攻撃で仕留める」といった自らの強みを活かせることに秘訣があるという。指揮官は「(リーグ戦の)間違いなく殊勲賞。絶対に勝てると思える複合がいたのは大きい」と高く評価した。ルーキーは最後に言葉に力を込め、「出澤さんのように単複で起用されて必ず勝てるような存在になってチームに貢献したい」と語った。“第二のエース”を目指し、強豪チームをさらに押し上げていく。

 ▲一年生ながらチームに大きく貢献した首藤(1、2枚目の写真左)。インタビュー中には何度も出澤の名を挙げ、尊敬し慕っている様子が露わになった。偉大な先輩の背中を追いかけ、躍進を続ける



 最後にきっちりと試合を締めたのはエースと主将を兼任する大黒柱だった。出澤はカットマンと対峙するも難なくポイントを重ねていく。精度の高いスマッシュに、数種類の使い分けをするサーブ。格の違いを見せつけ、ストレートで圧倒した。1年次から出場を重ねてから3年。いよいよラストシーズンを迎え、「団体戦も個人戦もしっかり上を目指して取りこぼしのないように頑張ろうと」と意気込んでいる。年々成長を実感している部分もあり、「去年1年間頑張ったことが今できてきている。去年よりも相手によって戦術が上手く組み立てられている」と手応えを掴んでいるキャプテン。常に高みを目指し、自分と向き合っている成果だ。

▲ラストシーズンを迎えているキャプテンの出澤。「取りこぼしのないように上を目指して」と常に目標は高く置き、チームを引っ張る



“ダブルエース”と呼べる存在がチームを3季ぶりの頂点に導き、周囲を圧倒した。7月のインカレでも強豪ひしめく“関東の王者”として、無類の強さを発揮してみせる。

 

文・写真=河上明来海(文4)