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〈2024年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦=5月19日慶応義塾大学日吉記念館 専大0-3筑波大〉
リーグ戦最終日となるこの日は筑波大と対戦した。好調な雰囲気でスタートした専修大学は第1セット中盤までリードしていたが、筑波大に逆転を許してしまう。デュースで試合が進むも、このセットを落とし、続く第2セットもサーブミスが続き、なかなか立て直せずに落としてしまう。勝負所となった第3セット、ピンチサーバーとして町浦陽介(経営3・日南振徳高)を起用するも、専大は筑波大にこのセットも取られ、0―3で敗戦し、4勝7敗のリーグ10位で春季リーグ戦は幕を下ろした。
▲最終戦に向けて気合いを入れる専修大学バレーボール部
第1セットスターティングメンバ―
OH:#6藤原、#16稲垣
MB:#2堺、#17新居
OP:#11堀内
S:#5井出
L:#13水野
この試合では初めて稲垣陽斗(経営2・海星高)がスタメンとして入った。第1セット目ではチーム内での活発な声掛けにより雰囲気が良くなり、専大は試合の流れをつかんでいく。試合の序盤から中盤にかけて高さのある稲垣の力強いスパイクによって筑波大を圧倒させ、11―9と2点差を保った。しかし好調だった専大は終盤からサーブミスが続き、筑波大の攻撃に試合の流れをもっていかれ、21-21で同点となってしまう。ここで専大はピンチサーブで町浦を入れるも、なかなか点差を離すことができず、デュースで延長戦となった。そして専大は筑波大の逆転を許し、このセットは25―27で落としてしまう。
▲スパイクを打つ稲垣
続く第2セット目では、専大は気持ちを切り替えて、新居良太(経済2・開智高)のブロックで先制する。このセットは筑波大と長いラリーが続くことが多かったが、堀内大志(文3・日南振徳高)のスパイクが決まり、序盤は9-7と専大は2点をリードした。その後サーブミスなどが続き、タイムアウト後13―14と相手に逆転を許してしまう。専大は田垣遼大(法2・東海大札幌高)をピンチサーバーとして起用し、立て直しを繰り広げた。しかし筑波大の勢いも止まることはなく、デュースとなり延長戦へ差し込んだ。お互い競った試合が繰り広げられたが、専大は24―26で惜しくもこのセットも落としてしまう。
▲スパイクを打つ堀内
第3セットで、専大はメンバーを藤井海嘉(商3・習志野高)に替えた。このセットを取りたい専大は果敢に攻撃を仕掛けるも、筑波大のブロックが機能し、なかなか点数に繋がらず、序盤、筑波大が先行していたが、堀内のスパイクが光り、11―8と専大は勢いを巻き返した。しかしタイムアウト後、筑波大の勢いは一層増し、的確なブロックと力強いスパイクに専大は苦しめられ、再び試合の流れが筑波大に傾いた。このセットでも町浦をピンチサーバーとして起用するも、21―25でこのセットを落とし、専大は健闘の末、0―3でこの試合は敗戦となった。
▲トスをあげる井出脩斗(経済4・聖隷クリストファー高)
試合後、今回の相手である筑波大と自分たちのプレーを比べて、堀内は「筑波大は集中力がすごいので、最後まで気を抜かずにやっている。自分たちはリードしている時に気が抜けて、相手に追いつかれるので、(専大は)集中力と丁寧さが足りなかったと思う」と振り返った。また、前日行われた法政大との試合で課題にあげた試合中のチーム内の雰囲気について、井出は「思うとこはあるが、みんなが前向きに頑張ろう、頑張ろうと声をかけていたので、それは良かったと思う」と答えた。レベルの高い筑波大のブロックについては「これから相手にしていかなくてはいけないので、逃げずにしっかり上から勝負させなくてはならない」と気を引き締めた。
今年の春リーグを終えて井出は「リーグ始まる前はまとまりがないチームだったが、試合をやっていく中で自分たちで声をかけ合って、まだミスは多いが、つなぎの部分は少し上がったと感じる」、堀内は「春リーグでは甲斐選手が不在のことが多かったが、それでも勝つことができた試合はあるので、自分たちの自信につながった」と振り返った。井出は「4年生がしっかり引っ張って、東日本インカレまで練習を積んでいきたい」、堀内は「先輩に頼らずリーグで見つけた課題を練習して、東日本インカレに臨みたい」と次の東日本インカレに向けて意気込んだ。
▲得点が入り、喜ぶ選手たち
文=久保歌音(人間科学2)、写真=山中美琴(文2)