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2024.05.05
サッカー

【サッカー部】一丸の劇的PK弾で接戦制す 今季初の無失点達成

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部


第4節 VS青山学院大学体育会サッカー部


5月5日(日) 14:00Kickoff


@生田北グラウンド(川崎市多摩区)


専大 1–0 青学大

得点者 一丸(P)


 第4節は青山学院大学と対戦し、1-0で勝利した。前半は相手にボールを握られる展開となるが、ショートカウンターでチャンスを創出。しかし、スコアレスで試合を折り返す。後半も互いに決定機をものにできない時間が続くと、専大はアディショナルタイムにPKを獲得。これを一丸がしっかりと決め切り、2試合ぶりに勝点3を得た。

▲得点を決めて喜びをあらわにする一丸


〈試合前情報〉

直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし。

以下、スターティングメンバー(4-4-2)

GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)

DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)

DF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)

DF 19 日隈 雄大(ネット情報3・芦花高)

DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高)

MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高) 後半27分 OUT

MF 8 藤井 瑛斗 (商4・大津高)

MF 11 山本 隼大 (経済4・名古屋高) 後半40分 OUT

MF 17 仲本 隼翔 (経済3・松商学園高) 後半0分 OUT

MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高) 後半32分 OUT

FW 16 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半27分 OUT


途中出場

MF 27 佐藤 漣 (法1・成立学園高) 後半0分 IN

MF 18 山下 基成 (文2・大津高) 後半27分 IN

MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半27分 IN

MF 6 渡邊 弘和 (経済4・仙台育英高) 後半32分 IN

MF 12 茨木 緩汰 (文4・都立杉並総合高) 後半40分 IN


〈試合展開〉

 開幕から1勝1分1敗のスタートを切った専大は青学大と対戦。序盤から相手にボールを握られる展開となるが、積極的なプレッシングからショートカウンターを狙う。前半16分に一丸が自陣から素早くスローインを入れると、仲本が抜け出す。そのまま右サイドの敵陣深くから右足でクロスを入れるが、ペナルティエリアでフリーになっていた伊澤にはわずかに合わない。その3分後には青学大のロングボールからピンチを迎えるが、松村が大きくクリアして難を逃れる。


▲突破を図る仲本


 前半29分には狙っていた形がしっかりとハマる。藤井が相手のパスをカットすると、左サイドに流れていた山下晶にボールを預ける。山下晶はペナルティエリア手前の左から右足で浮き球をゴール前に送るが、DFにクリアされてしまい、得点とはならない。その後も互いにチャンスを作るが、スコアは動かず0-0で試合を折り返す。


▲ボランチで存在感を発揮した藤井


 専大はハーフタイム明けにドリブル突破が魅力の佐藤を投入すると、積極的な立ち上がりを見せる。立て続けにセットプレーを得て相手ゴールに迫るが、得点は奪えず。後半12分には専大のCKからカウンターを受けるが、GKの上林が好判断を見せてピンチをしのぐ。その後もセットプレーから志村が再三精度の高いボールを送るが、得点には結び付かない。


▲密集を作る専大の選手達


 互いに得点が奪えないままアディショナルタイムに突入すると、専大はロングスローから得点を狙う。途中出場の茨木がロングスローを入れると、その跳ね返りに再び茨木が反応し、右サイドから高い軌道のクロスを送る。ペナルティエリア内で混戦となると、シュートモーションに入った一丸が相手に倒されて土壇場でPKを獲得。「絶対に決められる自信があった」という一丸が自らPKを決めて値千金の先制点を奪う。得点後は松村を中心にしっかりと相手の攻撃をシャットアウト。このまま1-0で試合は終了し、2試合ぶりの勝点3と今季初のクリーンシートを達成した。


▲右足で力強く蹴り込んだ


〈PICK UP PLAYER〉

一丸大地

自ら得た劇的PK弾で勝利に貢献 『関東3部の中で一番数字を残せる選手に』

 「自分が(PKを)貰ったら自分で蹴るタイプなので。そこはサイドバックだろうが譲らないという強い気持ちがある。自分が蹴るってなったら正直外す気はしなかった」と後半アディショナルタイムに自ら得たPKの場面を振り返る一丸。「絶対に決められる自信があった」と話すようにゴールのど真ん中に強いシュートを蹴り込み、決勝点をマークした。今季はここまで失点が続き、「毎試合点を取られて(失点を)ゼロで抑えるというところはバックラインを中心に普段の練習からずっとやっていた。今回はクリーンシートで良かった」と守備陣として今季初の無失点試合を喜んだ。ラストイヤーを迎えた4年生サイドバックは「今回は得点という形だったが、結果というところで関東3部の中で一番数字を残せる選手になってきたい」と更なる高みを志す。


松村厳

『我が強いチーム』を後方からまとめる新主将 勝ちながら成長を目指す

 今季のチームを「一人ひとり個性が強くて我が強いチーム」と表現する新主将の松村。「持っているものはすごく良いものがあると思うので、僕と藤井(副将)を中心にそこを上手くまとめてあげればもっと上を目指せる。そこは自分が先頭に立ってみんなをまとめていきたい」と主将としての覚悟をのぞかせる。シーズン開幕前には高校年代を過ごしたJリーグ松本山雅の練習に参加。「(そこでの経験を)還元するのが自分の役割だと思う。僕がもっともっとチームをまとめられるようにやっていかなければいけない」とさらに語気を強めた。今季は、昨季叶わなかった関東2部昇格、3部優勝に加えて総理大臣杯出場を絶対的なチーム目標として掲げる。その中で、「今日は良い勝ち方というわけではなかったが、やっぱり勝ちながら成長していくことが大事」とキーポイントを挙げた。センターバックとして後方からチームを統率する新主将を中心に優勝へ向かって『全緑専心』を目指す。


次節は5月19日に生田北グラウンドで東京経済大学と対戦する。


文=竹田一爽(文3)写真=北原倖多(文3)