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〈第73回関東大学バスケットボール選手権大会=5月1日 武蔵の森総合スポーツプラザ 専大112-60東経大〉
去年3位で終えた春季トーナメントが幕を開けた。専大が東経大を大差で下し2回戦へと駒を進めた。第1Qから新主将・市場脩斗(文4・市立船橋高)と淺野ケニー(経済4・洛南高)を中心にインサイドを起点とした攻撃で試合が進む。第2Qではアピアパトリック眞(商1・福岡第一高)が大学公式戦デビューを果たし、初得点を決める。中盤では一時苦しい場面もあったが、最後までリードし続け112ー60で勝利した。
▲26得点を決めたジョベモハメド
▲フリースローをする市場
第1Qで攻撃からチームを引っ張った淺野は「監督が、自分に役職を与えないで、自由なポジションを与えてくれていて、去年はチームの中心すぎて、パンクしてしまいそうな部分があったんですけど、去年よりは、気持ち的に楽にできている」とチーム内での自分の立ち位置を述べた。特別指定選手として(B1・三遠ネオフェニックス)でプレーしたことについては、「プロを見据えてバスケットするようになって、大学では能力任せにやって通用していたところもプロでは絶対できないし、プロを見据えてバスケットをすることがチームのレベルアップにもつながる」と心境の変化を語った。次戦については、「今日以上にリバウンドの意識を高く持てば勝てると思う」と強気な気持ちを語った。
▲シュートを決める淺野ケニー
今試合が大学公式戦デビューとなったアピアパトリック眞(商1・福岡第一高)は、「コートに入る前は当たって砕けろの精神でできることをやろうって感じでした」後半の苦しい場面では、持ち前の強いフィジカルで相手のシュートを阻止した姿が光った。「後半は走れた部分が多かった。ゴール下で体を張るよりは走って点をとった方がいいと思って、積極的に点をとりにいくことを意識した。」と後半の調子の良さを語った。「相手全員がフィジカルが強いので、当たり負けしないように、どんどん自分からあたって早く試合に慣れていきたい」と積極的な姿勢を見せた。
▲ディフェンスをするアピア
今年度主将の市場脩斗(文4・市立船橋高)は新体制のチームに関しては、「去年よりも仲良くなって、結構楽しく明るい感じのチームだと思います」と話し、キャプテンとしては、「自分で声を出してチームを引っ張る感じが得意ではないのでプレーでしっかり引っ張っていきたい」と気持ちを語った。
今回の試合について、佐々木優一監督は「相手に関係なく、自分たちがやってきたことをどれだけ質高く遂行できるかというところにフォーカスしていた」試合を振り返ってでは、「40分間通して相手チームの方がやるべきことをやっていて、自分たちがやらなければならないバスケット(リバウンドやディフェンス)っていうのができている選手とそうでない選手がいて、うまく波に乗れていない部分があった」と反省点を述べた。次戦については、「筑波はとても強い相手と思っていて、今日の課題で上がったところ(リバウンドやディフェンスの意識)を人任せにせず切り替えてチームで戦っていきたい」と意気込んだ。
次戦は去年のインカレ3位決定戦を僅差で敗れた因縁の相手、筑波大と対戦する。
文=櫻井美虹(人2) 写真=高野葵葉(文3)