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〈第313回日本体育大学長距離競技会 4月28日=日本体育大学陸上競技場〉
28日に行われた日本体育大学長距離競技会に専大から、5000mに9名の選手が出場。15組に出走した新井友裕(文3・浦和実業高)は自己ベストを更新し、関東インカレに向けてはずみをつけた。11組に出走した田口萩太(文1・東京高)も自己新記録をたたき出した。
▲14分03秒68をマークした新井
夕方でも蒸し暑さが残る中、圧巻の走りを見せたのは3年生の新井。最初の1000mを2分44秒ほどで推移するレース展開で先頭集団に位置すると、後半のペースアップにも粘り、組5着でフィニッシュした。目標としていた13分台にはわずかに及ばなかったものの、14分03秒68を記録。自己新記録を約12秒更新する力走を見せ、「今回は関東インカレに向けてスピードを入れるという目的で出た。調子が上がってきて13分台を狙おうと思ったが、後半のペースアップに対応できず惜しいレースとなってしまった」と自己記録を更新した嬉しさ半分、悔しさ半分となったレースを冷静に振り返った。
▲「このペースであまり練習をやっていなかったので、きつかった」と最終盤を振り返った
来月9日に関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)を控える新井。1年次以来となる関東インカレでは、初めてとなる10000mに出走を予定している。「自分は長い距離の方が得意なので。監督にも専大としても10000mで結果を出すことが大切だと言われた」とエントリーの意図を明かした。実力者が揃う男子2部2組目で「どれだけ戦えるか。自分としては終盤までしっかり食らいついて、一人でも多く上位に行けるようにしたい」と意気込んだ。
11組に出走した田口は自己記録を約20秒更新する14分32秒08をマーク。レース序盤から前方に位置し、中盤まで順調にペースを維持した。先頭集団のギアが終盤、一気に上がる中で、最終的には組9着でゴール。ルーキーは「自分の目標的には30秒を切るというのを最低限にしていくと頭の中で考えていて。ラスト2周が急にきつくなって、一気にペースが上がったが対応できなかった。力不足に感じた」と掲げていた目標には届かなかったことを悔やんだ。
▲レースを終えて悔しさをあらわにした
大学デビュー戦となった今月初めの世田谷記録会では3000mに出場した田口。そのレースでのラストスパートを課題に挙げ、坂道ダッシュを練習に取り入れた。しかし、「今回もラストは足が流れて間延びして(足が)上がらない感じだったので、まだまだ改善できていない」と自分に厳しく課題を課した。
▲本格的に長距離競技を始めた高校時代は故障が続き「まずは怪我をせずに(練習を)積んでいければ」と話す
今後については「(箱根)駅伝を目標としているので、身体をしっかり作り、夏を越えてから10000mやハーフに挑戦したい。今のうちから少しずつ距離を増やしていきたい」と長距離への意欲を見せる。自らの地元でもある“花の2区”鶴見で区間賞を狙う田口。そのためにコツコツと日頃の練習から努力を重ねる。
文・写真=竹田一爽(文3)写真=倉林光琉(法1)