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〈第5回日本学生フェンシングカップ=4月19日〜21日、駒沢オリンピック公園屋内競技場〉
日本学生フェンシングカップの3日目となった21日は、女子サーブルと男子エペの選手が出場。男子エペでは高野留聖(文2・東京学館新潟高)が10位、峯田大空(経営3・米沢興譲館高)が15位と、ベスト16に入る活躍を見せた。
4勝1敗で予選プールを通過した高野は、積極的に攻めるプレーでトーナメントを勝ち進んだ。3回戦目では先制点こそ許したもののすぐに追いつき、相手を端に追いやってからの突きや相手の急所を攻める突きなどを華麗に決め、15対13で勝利。続くベスト8を決める試合では6対15と大差で負けたものの、9月に行われる全日本選手権への出場権を獲得する健闘ぶりを見せた。
▲競技中の高野
「今までで一番結果が良い試合だった」と満面の笑みで話す高野。予選プール全敗の結果に終わった昨年の結果を大きく塗り替えた。得点をあげるたびに発する大きな雄叫びも、今回の結果の後押しになったという。「会場で一番大きい声で叫んでいる。点を取った時に相手にもプレッシャーをかけられるから、すごく有効な手だと思っていて」。初めての全日本でも、自分を鼓舞しながらランキング上位を目指す。
峯田はスピードを武器に、ベスト16を決める試合では予選プールで一度負けている相手に15対10で勝利。この勢いのままベスト8進出も決めたかった峯田だったが、「ごつくてパワーもフィジカルも強い(峯田)」浅海聖哉選手(法大)が立ちはだかり、あえなく5対15で敗戦した。今試合を振り返って峯田は、「1回アタックが来て崩れても、そのあとにまた(アタックが)来る。そこで自分がよろけて、次は自分の攻撃と思った瞬間にまた来られるみたいな」と、相手のフィジカル面での強さを吐露。また、「点を取られると引いて守りに入ってしまう癖があって。1点取られても、自分から攻めるメンタルが大事だと思った」とメンタル面でも反省点を述べた。高野同様初出場となる全日本選手権に向けては、「挑戦する気持ちは変えずに、出来るだけ勝てるように。自分の課題であるフィジカル面と、あとメンタル面ももっと強くしていきたい」と決意を語った。
▲相手を一気に攻める峯田
全日本選手権への出場を逃した昨年よりも、大きく飛躍した2人。両者ともに、さらなる飛躍の1年となるか注目だ。
文=山口由結(文4)
写真=竹田一爽(文3)