最新ニュース
12月24日から30日にかけて行われる令和5年度第77回全日本総合バドミントン選手権に坂井叶(文4・新潟青陵)が本戦から初出場した。最後まで奮闘したものの、11−21、14−21で初戦敗退した。
今大会は試合直前に負った怪我を抱えながら挑むこととなった。「最後まで戦えないかもしれない」と覚悟しながらも、初出場する今大会に向けて「今自分ができることをやろう」という気持ちで第1セットに望んだ。3点を奪い点差をつけるものの、アウトなどのミスが重なり同点に。点差をつけられながらも緩急を付けたショットやネット際の球で相手のアウトを誘うなどの攻防を繰り広げたが点差を埋めることができず11−21で第1ゲームを奪われた。
続く第2ゲームでは互いに点を取り合う拮抗した状態で試合が開始した。2−3の場面、ラインギリギリを攻めたショットで同点に追いつくと、相手のフォア側を中心とした攻めから相手の体を狙う攻めの姿勢で5−3と点差を広げる。ライン際の球を見逃し得点を許すと、流れは相手に渡り、一気に6−14にまで点差を開かれる。「2ゲーム目はなんとかフルセットまで持ち込もうと考えていた」と語る坂井。「ゆっくり相手を動かし相手が攻めてくるのを待つ展開に作戦を変えた」と話すように、ここから怒涛の追い上げを見せる。相手を前に出すと、頭上を対角線上に越えるショットで相手を翻弄し得点する。坂井の隙を狙って打った球にも余裕を持ったバックハンドで打ち返し12−14と2点差まで追い上げる。その後点差を奪われつつも相手の強いドライブも冷静に返すなど奮闘したが、14−21と点差をつけられ試合が終了した。
今大会を振り返り、「試合に向けて準備を重ねて来たが、直前の怪我で自分のプレーをすることができず悔しい思いをする大会となった」と語る。
▲力強く打ち返す坂井
▲前に振られるも冷静に返す坂井
今後は実業団のBIPROGY(ビプロジー)に所属予定の坂井。「その中でまずは代表入りを目指したい」と目標を掲げた。代表入りするためには全日本でベスト8以上の結果が必要になることを踏まえ、「メンタル面、フィジカル面で課題が残ったため、そこを強化したい」と課題点を挙げた。そして実業団に所属する中で、「社会人として安定した試合運びができるように練習に励みたい」とし将来を語った。
文=千葉里央(文2)、写真=高野葵葉(文2)