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2023.12.19
バスケ

【男子バスケ部】残り4.2秒で勝敗分れる 筑波大との3位決定戦へ

〈第75回全日本大学バスケットボール選手権大会=12月16日 太田 専大69-70東海大〉       

▲試合終了直後の選手たち

  東海大との準決勝に挑んだ専大は最後まで勝敗のわからない試合を展開した。前半は33ー34とほぼ互角であったが、第3Qにこの点差を徐々に広げられてしまう。しかし、第4Q後半、専大は最大10点差あった点数を同点まで追い上げた。両者ファールが溜まっている展開で試合を決定付ける瞬間が来たのは残り時間4.2秒だった。専大がファールを許し失点、そのまま試合は終了。日本一への扉は閉ざされた。


 前半は両者一歩も譲らぬ展開が続いた。クベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)とジョベモハメド(商1・高知中央)を中心に専大は得点を着実に重ねる。しかし、第1Q序盤でのフリースローのミスが目立った。スティーブ、介川アンソニー翔(商1・開志国際)の2人が立て続けに2本のフリースローを外してしまう。その後のフリースローも外す場面が多々見られ、得点をなかなか重ねることができなかった。          

▲チームの柱であったスティーブ(1枚目)とジョベ(2枚目)

 

  第3Qでは東海大の猛攻に苦しんだ。3ポイントが決まり始めた東海大は流れに乗り点数を重ねていく。専大は3ポイントをマークをしていたがローテーションのミスなどがあり、相手の勢いをなかなか止めることができず点差を離され最大10点の差が着いた。

    ▲メンバーを集めてチームをまとめるスティーブ

▲チームを鼓舞する浅野ケニー(経済3・洛南)

▲東海大の3ポイントが勢いにのり、止められなかった

 

  最終第4Q前半、専大は粘り強さを見せた。最大10点の差があった得点をスティーブとジョベの活躍で同点まで追い上げた。しかし、第4Qは両者ファールが目立った。残り4分30秒の時点ですでに5ファールはどちらも溜まっていた。両者のベンチからはノーファールという声が出るような、ファール一つが命取りになる展開だった。

 試合残り12.9秒、ここでスティーブかファールを出し相手にフリースローを与えてしまう。だが、東海大がフリースローを2本とも外し専大がリバウンドを制しゴール下まで攻める。しかし、東海大のディフェンスが専大の得点を阻みボールは東海大の元へ。これを止めようとした市場脩斗(文3・市船橋)がファールを取られる。残り4.2秒だった。このファールで1点を沈められた専大はそのまま点を奪うことが出来ず試合終了。日本一という希望は閉ざされた。

                 

▲試合後に涙する各選手


  試合を終え、齋達也(文3・東北学院)は「10点差ついててもディフェンスからしっかりやろうと話した。(終盤の状況でも)負けるとは思ってなかった。チーム全員の声も聞こえた。」と後半の専大の追い上げの要因を話した。また、この試合の勝敗について「フリースローの確率が悪かったってところで1点差で負けたのかなと思う。もっと外からもシュートをうちきれればもっと点数を取れた」とこの試合の反省を述べた。明日の筑波戦については「3位と4位では違ってくる。最後4年生にメダルを渡そうってみんなで話したので明日は集中して勝ちたいと思います」と4年生への思いを語った。



文=山中美琴(文1)

写真=山中美琴(文1) 、櫻井美虹(人科1)