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2023.10.29
バスケ

【男子バスケ部】上位遠のく6敗目 後半猛追も振り切られる 

〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月28日 大東大東松山キャンパス 専大66-69大東大〉


▲前半の低調さが響いた専大。スティーブは試合後「勝ちたかった」と悔やんだ。


 インカレに向け一つでも順位を上げたい専大だったが、今季絶好調の大東大に惜敗。手痛い6敗目を喫した。前半は得意のリバウンドがなかなか取れず、攻撃もなかなか噛み合わない場面が続いた。後半は好守ともに大東大を上回る勢いを見せ、10点以上あったビハインドを3点まで詰めたが、追いつくことはできなかった。専大は5位に転落し、インカレのシード権獲得に暗雲が立ちこめた。


 「前半は自分たちのバスケができていなかった」。介川アンソニー翔(商1・開志国際)は悔しさをにじませた。ディフェンスとリバウンドをテーマに掲げるチームだが、前半はリバウンドがわずか17(大東大は25)とリバウンドが取れなかった。さらに相手にオフェンスリバウンドを12も取られるなど、ホームチームの力強さに対応しきれなかった。さらにパスが乱れて得点につながらないシーンも目立ち、第2Qを終えた時点で30-39と引き離された。


▲11得点の介川。「大東にスリーを決められすぎた」と苦しい前半を振り返った。


 後半は立て直し、必死に食らいついた。第3Q開始直後に當山修梧(経済3・福岡第一)の3ポイントと淺野ケニー(経済3・洛南)のバスケットカウントで3点差に詰め寄る。相手のスピードのある攻撃と力強いディフェンスに手を焼き再び突き放されたが、それでも相手を上回る勢いを見せた。第4Qも意地を見せ、3点差まで迫る猛反撃も見せたが、66-69で惜しくも敗れた。最終的にリバウンドは専大44に対し大東大は49。オフェンスリバウンドは専大9に対し大東大は20と、オフェンスリバウンドで差をつけられた。


▲13得点を挙げた當山。後半に得点を重ね、流れを引き寄せた。

▲淺野は14得点8リバウンドとこの日も攻守で奮闘した。


 ゲームキャプテンのクベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)は「後半で切り替えて、ディフェンスから強く出て、オフェンスで引っ張っていった」と後半の反撃に手応えを感じたが、「本当に悔しかったです。3点差、本当に行けたと思ったんですけど」と唇を噛んだ。


▲この日は終始相手の高さと力強さのあるディフェンスに苦しめられた。

▲19得点を許した大東大25番の山内ジャヘル琉人には特に苦しめられた。


 介川は「個人もチームもあんまりフリースローが入っていなかった。フリースローが入っていれば勝てた試合だった」と、勝敗を分けたポイントを話す。この日専大は26回のフリースローをもらったが、成功は15本と低調だった。當山、市場脩斗(文3・市船橋)、介川、淺野の4人が2桁得点をマークするなど明るい材料もあったが、課題と悔しさが色濃く残る敗戦となった。


▲2桁得点を挙げた市場。フリースローも4/4と安定した活躍を見せた。



文・写真=野見山拓樹(文4)