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2023.10.28
卓球

【卓球部】ダブルス男女ともに躍動 インカレ・個人戦2日目

〈第89回全日本大学総合卓球選手権大会・個人の部  10月26日〜28日  =いしかわ総合スポーツセンター〉

▲男子ダブルスで準優勝を果たした星(左)、福澤(右)

卓球の個人部門のインカレは2日目に入り、ダブルスの4回戦から決勝が行われ、専大の男女ダブルスが躍動した。男子では福澤勇太(人科・社若)・星優真(文3・東山)が準優勝に輝き、女子では中山恭花(文4・幕張総合)・沖胡ひとみ(経営4・岩国商業)のペアがベスト8進出を果たした。


 専大から出場したダブルス8組の中で最高の結果を出した福澤・星ペア。「昨日のシングルスで1回戦負けをしたが、気持ちを切り替えてダブルスで結果を出せるように頑張ろうと思っていて。優勝は出来なかったんですけど、準優勝は(率直に)良かったなって思います」と福澤。前日味わった悔しさを晴らす結果となり、納得の表情を浮かべた一方、相方の星は今回、ダブルスのみの出場。 「ダブルスをすごい(時間)練習して、賭けていた。まさか決勝まで行くとは思っていませんでしたし、優勝もあと1歩だったんで悔しいですけど、まず2位になれたってことは素直に嬉しいです」と喜んだ。

▲決勝で敗れ悔しさを口にしつつも、両者は納得の表情を浮かべた

 2人は4回戦をフルセットの末に制すると、準々決勝では阿部悠人(文4・希望が丘)・野田颯太(文3・育英)の同校対決を3-1で撃破。

▲準々決勝では同校対決。専大が誇る左右のエース組(手前)を3-1で撃破した

 勢いのままに臨んだ準決勝では、その試合まで1セットも取られていなかった日大の小林・伊藤選手ペアと対戦。セットポイントを先に握られ、「このままいってしまうのかなっていう流れだったんですけど、何とか耐えて、戦術をしっかり話し合って、コミュニケーション取りながらうまく相手を崩せたかと。1-2からよく耐えたと思います」(星)と息を合わせてフルセットに持ち込み、見事に逆転勝利。決勝へ駒を進めた。

▲2人でしっかりコミュニケーションを取ったことが功を奏し、決勝へ進出を決めた

 両者がペアを組んだのは今年から。6月の関東学生選手権では64位という結果だったが、結成から1年足らずの今大会で全国2位に躍り出る快進撃。強みは両者の武器であるバックバンド。「バックが入れば、やっぱり強いですし、ラリーも結構打ち負けないぐらいはあるので、このバックを生かしたら結構勝てる」と共通する武器に自信を持つ。「相性とかお互いの良いところとかを知れたので、良い大会でした」「今回で自信は結構つきました」と両者は口を揃えて充実した様子を浮かべた。

▲今年からペアを組んだ2人。まだまだ躍進し続ける

  今回の結果で専大の新たな左右エースのダブルスに名乗りを上げた2人。まだまだ快進撃は始まったばかりだ。


「自分たちのこれまでの卓球人生でこれが1番最高(の結果)」。男子ペアが目覚しい活躍を見せる中、女子ダブルスでも中山・沖胡の最上級生コンビが堂々のベスト8。両者ともに「楽しかった、楽しめました」と笑顔で振り返った。ペアを組んでから3年間、1桁順位に食い込むことはなかった。「(ベスト)64とか全国でも32とか、そんなんばっかだったから、もうほんとに最後(のチャンス)だった」と最後の機会を見事にモノにした。

▲有終の美を飾った4年生コンビ。左が沖胡、右が中山

  自分たちも驚きの結果だった。8強進出を決める準々決勝で今季の関東学生選手権優勝ペアの中大・工藤&枝廣選手組をストレートで撃破。「あんなにスムーズにいっちゃうとは。もっと競るかな、なんならボコボコにされるかな、ぐらいの気持ちでいて。向かっていこうねって言って、ほんとにあれが最後だと思っていた」(中山)と本音を明かした。それでも、相手は同じリーグで戦う相手。情報は頭にあり、対策は打った。「早くボールを回してくるのを見ていて思ったので、そのスピードに自分たちが慣れることを考えて。で、2人ともバックハンドの方が得意だから、100パーセントでやらせないようにフォアで打たせるように意識した」。術中は見事にはまり、完勝した。

▲照準を定めていた中大ペアとの1戦。対策を講じたことが完勝に繋がった

進んだ準々決勝では神戸松蔭女学院大の強敵ペアに屈して4強進出とはならなかったが、フルセットまで追い込んだ。「あんなに競られるとは思ってなかったので」と前試合に続いて驚きの展開だった。「チャンスはあったので勝ちたかったってのはありますけど、あの舞台までこれて良かったなと思います」と悔いはなかった。

▲準々決勝ではフルセットまでもつれるも惜敗。それでも2人に悔いはなかった

▲息の合い方はチーム内でもピカイチ。「なんでも言い合える仲」と中山は微笑んだ


固い絆で結ばれてきた4年生。最後の大舞台で最高の結果を残し、有終の美を飾った。


文・写真=河上 明来海(文3)