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2023.05.28
テニス

【テニス部・女子】6名が夏のインカレへ!  春季学生トーナメント

〈2023年関東学生テニストーナメントインカレ予選出場決定試合   5月27日  亜細亜大学日の出キャンパス〉


8月のインカレ出場をかけ、専大からは鈴木梨子(文3・浦和学院)・増渕つかさ(文4・作新学院)・ペアと滝沢萌夏(経営2・愛知啓成)・小倉ひなた(文2・湘南工大附)ペアのダブルス2組と岡本璃南(文3・東京学館浦安)のシングルス1名が出場。見事に全員が勝ち抜き、出場切符を手に入れた。

▲同僚どうしの戦いを制した滝沢(奥)・小倉(手前)ペア

第1試合では鈴木梨子(文3・浦和学院)・増渕つかさ(文4・作新学院)・ペアと滝沢萌夏(経営2・愛知啓成)・小倉ひなた(文2・湘南工大附)ペアの同僚同士がぶつかり合った。

第1セットから両者譲らず4-4となり、タイブレークへ。セットを取るには7ポイント先取となるが、滝沢・小倉ペアが2点に抑え込み7-2で制した。幸先よくセットを奪った2人は「ラリーに持ち込んだ方が得意」と展開をつくって得点を量産。第1セットをもぎ取った粘り強さを武器に第2セットは4-2で勝利し、2-0の完勝。先輩2人に実力を発揮し、ストレートで下した2年生コンビは「 (両セットとも)1ゲーム目を取られて若干焦ったが、試合中に修正できた」と振り返った。また、「 この春大会が始まってからずっと目標をインカレに出ることとしてやってきたので、嬉しい」と笑顔で語った。

▲力強いスマッシュを放ち、得点を重ねた滝田。▲小倉はコースを突く正確なショットが光った


一方、敗れた増渕・鈴木ペアはその後敗者戦へまわり、駒澤大と対戦。勝てばインカレ予選への切符を手に入れられる最後のチャンスとなった。第1セットは最初のゲームを落とすも、そこから3連続でゲームポイントを得てセット獲得に王手をかけた。だが、「あそこで決めきれなかった」とデュースの末に落とすと、猛攻を受けて4連続でゲームを取られ逆転される。勢いのままセットを取られそうになったが、両者のショットに正確さが増して取り返す。最後の第5ゲームはタイブレークをデュースで制し5-4で勝利。苦しみながらも前に出た。続く第2セットは更に点の取り合いとなった。3-2と一時はリードしたが、3連続で落とし、逆転負けを喫した。両者譲らない試合はスペシャルタイブレークと呼ばれる第3セットへともつれた。これはゲーム先取などに関わらず、10ポイントを先に奪った方が勝つというもので、ミスが命取りとされる。増渕のサーブが冴え、鈴木の前で打ち返す攻撃が噛み合い、9-3と早々と相手を追い込みマッチポイント。あと1点で夏のインカレへ。だが、その1点がなかなか取れない。窮地に立たされた相手は臆することなく攻め込み、やや押される形になった。5連続でポイントを取られるまさかの展開になり、タイムアウト。「吐きそうなくらいドキドキした」と増渕。最後は相手のミスでポイントをもぎとり10-8で猛攻を振り切った。試合時間は2時間半を超える激闘。心身ともに疲弊した中、嬉しいインカレへの挑戦権を手に入れた。2人揃って初めてのインカレ出場となり、「ラストイヤーなので勝っても負けても悔いなく終わろうと思っていた。(念願のインカレに)出れて嬉しい」と増渕は安堵の笑みを浮かべた。ペアの鈴木も「学生のうちに出たいと思っていた。つかささんが後ろにいるうちは1点は入ると思っていたのでそこまで焦りはなかった」と振り返った。

▲2時間半を超える大熱戦に終止符を打ち笑顔の増渕(左)と鈴木

▲主将の増渕はラストイヤーで初のインカレ出場。ようやく念願がかなった

▲増渕を慕う鈴木。インカレも一心同体で臨み勝ち進む

また、早朝に行われたシングルスでは岡本璃南(文3・東京学館浦安)が成蹊大をストレートで下し、インカレ予選切符を手に入れた。いきなり2ゲームを落としたが、「自分のミスでやられたので修正した」とすぐに取り返しセットを獲得。第2セットでは相手を左右に振る強みを活かして4-1と圧倒した。岡本は昨年も出場しているが初戦敗退。「2回勝てば本戦なので今年はいけるように」と意気込みを述べた。

他の日程の試合も合計すると、今夏のインカレ出場を決めたのは6名。自分たちでメニューを組んでダブルスのペアも決めるといった学生主体で活動している。好成績を出すために、チーム全体で出場メンバーを押し上げていく。


【インカレ出場選手】

○シングルス

滝沢萌夏(経営2・愛知啓成)

岡本璃南(文3・東京学館浦安)

五十嵐萌々(文3・東洋大牛久)

○ダブルス

鈴木梨子(文3・浦和学院)・増渕つかさ(文4・作新学院)

滝沢萌夏(経営2・愛知啓成)・小倉ひなた(文2・湘南工大附)


文・写真=河上明来海(文3)