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2023.05.26
柔道

【柔道部】「可能性を秘めている」 東京学生大会へ向けて

<5月16日 生田校舎総合体育館地下1階柔道場>


1年生を新しく迎え入れ、新体制となった柔道部は5月28日に行われる東京学生柔道優勝大会(団体戦)に向け、黙々と練習に励んでいた。

▲部員全体に言葉をかける織茂

「この大会はステップ」と藤田純監督は話す。昨年は強豪校である東海大とあたり、初戦敗退で日本武道館を去った専大。今年は「どんな形であれ、全国大会の切符を必ずとる」と監督は選手に熱い眼差しを向けながら語った。「みんな、可能性を秘めている」と監督の瞳には、部員全員が“挑戦者”として映っている。彼の専大柔道部に対する熱量と信頼と期待は厚く、今年は去年と比べ練習メニューのほとんどは学生が決めている。しかし、その反面で“甘い部分”も見受けられた。そこで今年度専大OBの關龍聖がコーチとして参加し始めている。

▲選手たちの練習を見守る藤田純監督


關は昨年度も練習に参加していたが、さらに本格的に柔道部に関わることとなった。關は、昨年の8月に第52回全日本実業柔道個人選手権大会の男子66kg級で3位に入賞をしている。専大柔道部に対し客観的でありながらも一番傍にいる存在である關は、今年の部の雰囲気について「去年に比べ、4年生はチームのことを全体的に考えている。キャプテンを中心に模索しながらやっているなと思う」と語る。「良くも悪くも賑やか。だけど賑やかすぎて真剣さが足りない感覚がある。もっとシリアスにやっていくべき」とコーチとして部内の“雰囲気の良さ”から発生する“ゆるさ”を危惧していた。

▲柔道部の練習に参加する關龍聖コーチ

そして、新体制になってから誰よりも積極的に前に立っているのが主将である織茂峻伍(経営3・木更津総合)だ。「チームとしてまとまりが出てきた」。織茂は、昨年度の後半からチームの足並みをそろえるためにミーティングを重ねることを意識してきた。今までは誰も残さないように後ろから支えるリーダーシップをとっていたが、新体制になってからは「自分が突き抜けて背中を見せる」と、誰よりも前に出て柔道部を引っ張っていく姿勢でいた。今大会の目標として「一矢報えるような気持ちで行いたい」と話した。


▲練習中の織茂俊伍

 今大会は初戦敗退で2部降格決定、2回戦目に東海大学とあたることから、手に汗握る大会となる。


文・写真=小池佳欧(文2)