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2023.05.25
野球

【野球部】次世代の専大エース候補 宮原明弥

 4月5日、上尾市民球場で行われた東都大学野球春季2部リーグ戦。その日は入学式なのにも関わらず、8回に新入生がマウンドに立った。彼の名前は宮原明弥(経営1・海星)。昨夏の甲子園に出場し、高校日本代表に選ばれた経歴も持つ注目すべき新入生だ。

▲新年度が始まってわずか数日での抜擢となった宮原

 長崎県で生まれ育った宮原は、海星高に進学すると背番号1を背負いエースとして活躍。昨夏の甲子園では1回戦で日本文理相手に完封。2回戦は中継ぎで登板し強豪として知られる天理を下した。続く3回戦では山田陽翔投手(現埼玉西武ライオンズ)擁する近江と対戦し敗戦を喫するも、多くの高校野球ファンにその名を轟かした。

 その後高校日本代表にも選ばれ、大学日本代表との壮行試合では中継ぎとして出場し無失点に抑えた。9月にアメリカで行われたWBSC U-18ベースボールワールドカップではメキシコ戦に途中出場し、1点を失いながらもセーブ投手になるなど世界を相手に躍動した。

 そんな彼の魅力はがっちりとした体格から力強く放たれるストレートと縦に曲がるスライダーだ。高校時代からの武器であり、数々の舞台で相手を翻弄してきた。

 入学後初登板となった4月5日の拓大戦では、先頭打者に四球を与えると中前適時打を打たれ、早速"戦国東都”の洗礼を浴びてしまう。しかしそのあとは立て直し、次の打者を得意なストレートで空振り三振に仕留めた。「まずは自分のピッチングをしようと思っていた」。ストレートをよかった点に挙げ、「コースにしっかり投げることが出来たので成果は出ていると思う」と本学に入学してから体作りの一環として行ったトレーニングや走り込みなどが結果に結びついたと話す。

▲緊張からか投球フォームが固くなってしまっていたが、見事三振を奪うこともできた

 さらに4月18日の東農大戦には先発として初めて登板。3回でノーアウト満塁とピンチを背負うも無失点に抑え耐え抜いた。しかし4回に崩れ4点を失う苦しい展開となり降板。4回2/3で5四死球と制球に苦しむも、4つの三振を奪う活躍も見せた。

 期待の新人の目標は、再び日本代表になることだ。3月に行われた体育会学生向けの新入生セミナーでは、北京オリンピックのスピードスケート競技で銅メダルを獲得した森重航選手(令5・経営卒)の講演を聞き、「自分も文武両道を果たして再び日本代表になりたい」と話してくれた。

▲苦しい投球内容が続いているが、これからの成長に期待だ

 「専修のピッチャーイコール自分になるように」。新戦力は頼もしく語った。

(山口由結・文3=写真は高橋尚之・経営4、河上明来海・文3)