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〈第72回関東大学バスケットボール選手権大会=5月7日 代々木 専大69ー64日大〉
▲表彰式後の集合写真で笑顔を見せる選手たち
春季トーナメントは日大を下し3位で終えた。前日に日体大に敗れ2連覇を逃した専大だったが、気持ちを切り替えて3位決定戦に臨んだ。前半は攻守ともに両者一歩も譲らない展開となるが、31ー28と専大リードで折り返す。後半は積極的なオフェンスやタフショットなどで攻撃を連発し点差を突き放した。最後まで逆転を許さず69ー64で試合終了。新人戦やリーグ戦に向け価値のある結果となった。
▲盾を持つ赤嶺有奎主将(左)とトロフィーを持つクベマジョセフスティーブ(右)
第1Qは、序盤からスティーブ、市場脩斗、佐藤寛太が連続得点を重ね専大ペースで試合が進む。ジョベモハメドは体格を生かしてパワードリブルからゴール下のシュートを決めるなど、17ー14とリードする。
▲スティーブは積極的にゴール下へのゴールやオフェンスリバウンドを取りに行く
第2Qは、互いに堅いディフェンスやタフショットを沈め、日大と互角の戦いを見せた。得意とするインサイドに切り込めない展開が続く専大だったが、相手の隙を見抜いた淺野ケニーのパスで清水愛葉が3ポイントを決めた。
▲落ち着いた表情でフリースローを決めたジョベモハメド
▲3ポイントを打つ松野
▲リバウンドを取る淺野
▲3ポイントを打つ清水
第3Qは高橋裕心のバスケットカウントや松野遥弥のフリースロー、オフェンスリバウンドなどでチャンスを物にする。残り3分10秒には松野がステップを駆使してショートコーナーからジャンプシュートを決めた。専大は点差を7点に広げ最終Qへ。
第4Qは、後半大爆発した高橋裕心が速いトランジションからレイアップに繋ぐなどタフショットを連発。10得点を挙げチームの勝利に貢献した。介川アンソニー翔も残り時間3分10秒に3ポイント、1分20秒にはダンクを決め、勝負所での強さを見せつけた。69ー64で、3位決定戦は専大が制した。
▲インサイドを攻め(上)、シュートを決める高橋(下)
▲3ポイントを打つ介川
▲残り時間1分20秒にはダンクシュートも決める
清水、松野、高橋、ジョベ、介川を中心に得点を積み上げ、新体制となった能力者集団のルーキーたちが存在感を示した。佐々木優一監督は「あまり経験がない力のある2、3年生が、新人戦やリーグ戦に繋がる良い経験を積むことができた」と評価した。今回の結果に対しては、「チームとして求めていた結果ではなく、悔しい気持ちはある。この試合が消化試合とならず、勝利でこの大会を終えたのは価値があった」と次に期待を寄せた。
▲佐々木優一監督
今大会プレータイムを延ばして活躍を見せた松野は、「結果として(日大に)勝つことはできたが、自分の強みを100%出せなかった」と最終戦の自身のプレーを振り返った。「強みはオフェンスの得点力。チームで1番得点を取って勝利に貢献したい。エースポジションとして自分が引っ張っていきたい」と更なる飛躍を目指す。新人戦に向けては、「2年生でキャプテンとして引っ張っていく存在になる。声を出してまとめたり、プレーでチームに勝ちを導いていけるように、優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。
▲今大会プレータイムを増やし活躍を見せた松野遥弥
今回のトーナメントが公式戦初出場となった介川は「1年生ということもありプレータイムをあまり貰えていなかったが、今日の試合は自分の力を発揮できた」と振り返った。3ポイントやダンクで5得点を挙げた介川だったが、「開志(国際高)にいた時ほど点数は取れていない。まだまだやれる。新人戦ではディフェンスでもリバウンドでももっと動き回りたい」と今後を見据えた。
▲1年生ながら存在感を示した介川アンソニー翔
文=髙野葵葉(文2)
写真=鶴本あい(法3)、髙野葵葉(文2)