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〈第42回全日本学生スピードスケート選手権大会=12月10~11日 群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク〉
12月10日から11日にかけて、全日本学生選手権が群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで開催された。専大からは4人の選手が出場し、10000mに出場した菊池健太(経営2・白樺学園)が優勝を果たした。
▲ 他を圧倒する滑りを見せた菊池
11月中旬から毎週大会に出場する過密日程が続き、4連戦目となった本大会。難しいコンディション調整を余儀なくされる中での出場となった専大だが、大会1日目の最終種目、10000mで菊池が存在感を見せた。最終7組での出走となった菊池は1周目からトップのラップタイムを記録。菊池は「ラップタイムをキープできることが強み」という言葉通りタイムを落とすことなくレースを進め、6800m地点で1組前の選手を抜き去るとさらに加速。終盤8000m地点でもタイムを伸ばし続け、14分23秒42でゴール。2位に31秒差をつける圧倒的な滑りで1位に輝いた。
▲ 10000mで1位となるも「タイムは少し物足りない」と上を見据えた
菊池は「今シーズンは国内大会で思ったような結果が出せていなかったので、優勝できたことは良かった」と語りつつも、「全体的に(ラップタイムを)もう少し早くまとめたかった」と向上心を見せた。世界大会出場を目標に掲げている菊池。「トップの選手と比べると、自分は前半に抑えている分、(後半のタイムが)伸びているという部分がある。序盤からタイムを伸ばしていける選手にならなければ、世界のトップ選手とは戦えない」とさらなる成長を誓った。
今年度から就任した近藤太郎監督は今回の結果について、「過密日程の中での大会で選手に若干疲れが見えたが、その中でもいい滑りをしてくれた」と菊池を評価。今大会では思うような結果を残せなかった原純夢(経営3・佐久長聖)、高見沢匠冴(経営1・小海)についても「十分にポテンシャルのある選手。インカレまで期間が空くので、コンディションを合わせていってほしい」と期待を寄せた。
12月28~30日には全日本選手権、その後1月4日からはインカレが開催される。世界大会に出場している森重らナショナルチーム組もチームに合流予定だ。菊池も「(ナショナルチーム組から)いい影響をもらって、世界と戦っている選手たち相手に優勝を目指したい」とインカレへの意気込みを語った。
近藤監督も「周りを圧倒して勝ち切りたい。」と熱い思いを吐露。「選手それぞれが妥協せず準備して、チーム一丸となって優勝を目指したい」と目標を掲げた。
厳しい環境の中でも結果を残した専大。インカレ前にはナショナルチーム組も合流し最高の戦力で当日を迎える。スピード部門3連覇へ向けて、「チーム専修」の真価が試されるときだ。
≪大会結果≫
500m
高見沢匠冴 36秒64 13位
原純夢 36秒91 14位
▲500mと1000mに出走した高見沢 「スタートから動きにキレが出なかった」と反省を口にした
1000m
原純夢 1分14秒21 19位
高見沢匠冴 1分14秒46 23位
▲満足のいく結果とはならなかった原 「インカレに向けて(調子を)合わせていきたい」と前を向いた
1500m
堀川翼(経営4・白樺学園) 1分54秒83 12位
▲1500mを滑る堀川 「思ったような滑りができなかった」と悔しさをにじませた
5000m
堀川翼 7分07秒75 10位
菊池健太 DNF
10000m
菊池健太 14分23秒42 1位
▲ 月末には全日本選手権に挑む菊池 「より良い成績を残したい」と意気込みを語った
文=山縣龍人(法3)
写真=相川直輝(文3)